アオリイカ釣りといえば、「春の産卵期」に藻場を狙うのが定番。
しかし実は、アオリイカは一年を通して藻場に依存している生き物。
産卵期だけでなく、春夏秋冬を通じて藻場に居つく理由があります。
この記事では、アオリイカが藻場を拠点にする生態的な背景を解説し、釣果アップのヒントをお届けします。
■ アオリイカが藻場を選ぶ3つの理由(季節共通)
① 天敵から身を隠せる安全なシェルター
アオリイカは、ブリ・カンパチ・マダイ・クエなど大型魚に狙われる**“食われる側の生き物”です。
藻が茂った場所は、体を隠せる絶好の隠れ家。
特に日中は物陰に潜み、夜間に行動を開始するという性質から、藻場は格好の待機場所**になっています。
② 豊富な餌がある“グルメスポット”
藻場には小魚、エビ、カニ、アメフラシなどの甲殻類や軟体動物が多数生息。
アオリイカにとっては、食料が途切れない絶好の餌場なのです。
季節を問わず餌が確保できることから、常に藻場周辺を回遊している個体が多く存在します。
③ 産卵期以外でも“縄張り意識”がある
春の産卵期が終わっても、大型のアオリイカはそのまま藻場にとどまることが多いです。
特に成長した個体は、特定のエリアを縄張りとして生活する傾向があり、
藻場周辺を拠点に回遊し、外敵や他のアオリイカを追い払うことさえあります。
■ 季節別に見るアオリイカと藻場の関係
● 春(3月〜5月):産卵の主戦場
大型の親イカがペアで接岸し、藻場のホンダワラやアマモに卵を産みつけます。
この時期は藻場の中でも、水深2〜5mの浅場に集中して魚影が濃くなります。
● 夏(6月〜8月):新子(小型)が藻場で育つ
産まれたばかりの小型アオリイカ(新子)は、藻場の中で生活しながら急速に成長します。
小魚や甲殻類を捕食しながら、外敵から隠れて身を守る生活を続けます。
● 秋(9月〜11月):新子が成長し“釣り頃”に
夏に生まれたアオリイカが、エギに反応しやすいサイズに成長。
藻場の中層やその縁を狙うことで、高確率で釣果が期待できます。
● 冬(12月〜2月):深場に移動も、一部は残留
水温が下がると、多くのアオリイカは深場へと移動しますが、
南紀など水温が高いエリアでは藻場にとどまる個体も多数。
越冬するため、風裏の藻場や湾内が“冬イカ”の好ポイントになります。
■ まとめ:アオリイカの生活は「藻場中心」
藻場は、アオリイカにとって
・生き延びる場所(シェルター)
・食べる場所(餌場)
・命をつなぐ場所(産卵場)
この3拍子が揃った“理想の環境”です。
そのため、アオリイカは春夏秋冬を問わず、藻場を生活拠点としているのです。
釣り人にとっても、藻場の重要性を理解することで、
一年を通じてアオリイカと出会うチャンスが広がります。
「釣る前に、藻場を探せ」
この鉄則を覚えておけば、アオリイカ釣りの成功率は格段にアップするでしょう。


