魚の匂いと水温の関係|低水温では臭みが少なく、高水温では臭みが強くなる理由とは?

魚の匂いは水温によって変化する|そのメカニズムとは?

魚の匂いは水温によって大きく変わります。

低水温では臭みが少なく、高水温では臭みが強くなる のは、以下の 「脂質」「代謝」

「細菌活動」「餌の違い」 という4つの要因が関係しています。

特に、釣り人や料理人にとって「なぜ南方系の魚が臭みを感じやすいのか?」という疑問を

解消するヒントになります。


❶ 水温と脂質の関係|低温の魚は酸化しにくい

低水温の魚

・寒い海に生息する魚は 脂肪分が多い(例:ブリ・ヒラメ・タラ)

・しかし、低温では脂質の酸化(劣化)が遅いため、臭みが発生しにくい

・寒ブリやヒラメが美味しい理由は、酸化による生臭さが抑えられているから

高水温の魚

・温暖な海の魚は 筋肉質で脂肪が少ない(例:カンパチ・シイラ・アイゴ)

・しかし、少ない脂肪でも高温環境では酸化しやすく、臭みが出やすい

・特に、シイラやアオブダイは脂が劣化しやすく、生臭さを感じやすい

🔍 結論

低水温の魚は脂が酸化しにくく、臭みが少ない

高水温の魚は脂の酸化が進みやすく、臭みが出やすい


❷ 代謝の違い|水温が高い魚ほどエネルギー消費が激しい

低水温の魚

・寒冷地の魚は代謝が低く、ゆっくり成長するため、臭みの原因となるアンモニアや老廃物の蓄積が少ない

・そのため、身がきれいで臭みが少ない(例:ヒラメ、マダイ、寒ブリ)

高水温の魚

・暖かい海の魚は代謝が活発で、老廃物(アンモニアなど)を多く生成する

・これが魚の筋肉に蓄積し、釣った直後から臭みが出やすい

・特に アイゴ(バリコ)やアオブダイは磯臭さが強い

🔍 結論

低水温の魚は代謝が低く、老廃物が少ないため臭みが出にくい

高水温の魚は代謝が速く、老廃物の蓄積で臭みが出やすい


❸ 細菌の活動|温度が高いと腐敗が進みやすい

低水温の魚

・寒い海の魚は、水温が低いため細菌が増殖しにくく、腐敗臭が発生しにくい

・釣った後も鮮度が長持ちしやすい(例:ホッケ、ヒラメ、マダラ)

高水温の魚

・温暖な海の魚は 水温が高いため細菌が活発になりやすく、腐敗が早い

・釣った後の処理が遅れると、一気に生臭くなる(例:ツバメウオ、シイラ)

🔍 結論

低水温の魚は細菌の繁殖が抑えられ、腐敗臭が少ない

高水温の魚は細菌が増えやすく、腐敗臭が強くなる


❹ 餌の違い|南方系の魚は臭みの強いものを食べる

低水温の魚

・寒い地域の魚は、プランクトンや小魚を主に食べるため、クセが少ない

・例えば ヒラメ、マダイ、ブリ は、小魚を食べて育つため臭みが少ない

高水温の魚

・南方系の魚は、海藻・甲殻類・貝類を食べるものが多く、これが臭みの原因になる

・特に アイゴ(バリコ)やアオブダイは磯の藻類を食べるため、独特の磯臭さがある

・また、サンゴ礁にいる魚(アオブダイ、ツバメウオ)は、海水成分が濃く、魚体に臭いが出やすい

🔍 結論

低水温の魚は餌がシンプルで、臭みが少ない

高水温の魚は磯の海藻や甲殻類を食べるため、独特の臭いがある


【まとめ】魚の匂いと水温の関係|なぜ暖かい海の魚は臭いのか?

水温 魚の特徴 臭みの原因 代表的な魚
低水温(0〜15℃) ・脂が酸化しにくい
・代謝が遅い
・腐敗しにくい
老廃物が少なく、臭みが出にくい ヒラメ、マダイ、寒ブリ、マダラ
高水温(15〜30℃) ・脂が酸化しやすい
・代謝が速く老廃物が多い
・細菌が繁殖しやすい
磯臭さ、脂の劣化、腐敗が早い カンパチ、アイゴ、アオブダイ、ツバメウオ

【結論】南方系の魚の臭みを抑えるには?

血抜きをしっかりする(高水温の魚は老廃物が多いため、血抜き必須)

氷締めをする(高水温の魚は腐敗が早いため、釣ったら即冷却)

加熱料理にする(臭みの強い魚は、フライや煮付けにすると食べやすい)

魚の匂いと水温の関係。釣太郎

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