和歌山南紀エリアでのチヌ(クロダイ)ののっこみ(乗っ込み)シーズンでは、産卵のために浅場
へ移動するチヌの行動パターンが以下の順番で見られることが一般的です。
1. イカダ(最初にのっこみが始まる)
- 時期: 2月下旬〜3月頃
- チヌは冬の間、深場にいることが多いですが、のっこみが始まると、まず水深のあるイカダ周辺に姿を現します。
- 特に、牡蠣やアサリなどの豊富なエサがあるイカダ周辺は、産卵に向けた栄養補給のため、活発に捕食行動を取ることが多いです。
2. 沖磯(次に浅場への移動が本格化)
- 時期: 3月中旬〜4月初旬
- 水温が少し上がると、イカダから沖磯へと移動します。
- 沖磯は水深が深く、産卵前後の個体が過ごすには適したエリアで、体力を回復するためのエサも豊富です。
- この時期のチヌは比較的大型で、乗っ込みシーズンの最盛期に当たります。
3. 地磯(のっこみの中盤)
- 時期: 4月中旬〜5月上旬
- のっこみが進むと、チヌはさらに岸寄りに移動します。地磯は産卵場所に近いエリアであり、のっこみ終盤には地磯で多くの個体が見られます。
- このタイミングでは、エサをあまり捕食しない個体も増えるため、仕掛けやエサの選定が重要です。
4. 堤防(最後に浅場へと広がる)
- 時期: 5月〜6月頃
- のっこみが終盤に差し掛かると、堤防周辺でもチヌが釣れるようになります。
- 特に水温が安定してくると、産卵を終えた個体が堤防に集まり、再びエサを活発に食べ始めます。
- 産卵後の回復期のため、エサ取りに積極的な個体が多く、初心者でも狙いやすい時期です。
ポイントまとめ
- 早春〜春の順序は、イカダ(深場)→沖磯(中層)→地磯(浅場)→堤防(浅場)の流れで進行。
- 釣れるタイミングや場所を抑え、釣行プランを立てることで効率良く狙うことができます。
この動きを理解すれば、のっこみ時期の南紀でのチヌ釣りの成功率が大きくアップします!
白浜海象観測所の現在の海水温度は17℃。


