今年は海の中の様子が少し違っていて、クロホシイシモチが異常なほど大量に発生しています。
海面を覗き込むと、黒い点が特徴的な小魚の群れが視界を埋め尽くすほどです。
実はこの異常発生が、最近のカマスの動向に大きな影響を与えているのではないかと睨んでいます。
例年なら群れで回遊してすぐに姿を消してしまうカマスが、今年はなぜかずっと居着いているのです。
本来であればエサとなるベイトがいなくなれば、カマスも一緒に新天地を求めて移動するはずです。
つまり、カマスが留まり続けている理由は、この大量のクロホシイシモチというごちそうがあるからに他なりません。
しかし釣り人にとって悩ましいのは、カマスの姿は見えるのになかなかルアーや仕掛けを食ってこないという現実です。
釣れない理由は非常にシンプルで、目の前に食べきれないほどの天然のベイトが泳いでいるからだと考えられます。
お腹が満たされていれば、あえて不自然な動きをする疑似餌や、見慣れないエサに飛びつく必要はありません。
釣り糸を垂らす私たちにとっては厳しい状況ですが、カマスにとっては無理をして狩りをする必要のない楽園なのです。
釣太郎周辺の堤防や港でも、この豊かな食物連鎖のワンシーンを目の当たりにすることができます。
自然の摂理には敵いませんが、タイミングや釣り方を工夫して、この気難しいカマスを攻略するのも釣りの醍醐味ですね。

