下記映像は、3月24日火曜日今朝撮影したもの。
風があるのでわかりにくいのですが、カマスが映っています。
カマスは群れで行動するのに、なぜ一部が「居残り」や少数で違う行動を取る?
生態学的理由を徹底解説カマス(特にアカカマスやヤマトカマスなど日本近海の種)は、数百〜数千匹規模の大群で回遊・接岸することが多い魚です。
しかし、釣り人やダイバーがよく目にするのが、**群れの大半が移動した後も残る「居残り組」**や、少数で別行動を取る個体。
「なぜみんなと一緒に動かないの?」という疑問に、生態・サイズ・状況別の理由を基に答えていきます。
ファミリー釣りや岸釣りでカマスを狙う方にも役立つ内容です。
安全第一で楽しんでください!
1. カマスが基本的に「群れで行動する」3つの大きな理由まず前提として、カマスが群れを好むのは生存戦略です。
- 捕食者からの防御(希釈効果+混乱効果)
群れが大きいほど、1匹が狙われる確率が下がる。外敵(ブリ・カンパチ・シイラなど)が来ると一斉に散開・反転して捕食者を混乱させる。 - 捕食効率の向上
イワシ・キビナゴ・アジの稚魚などの小魚(ベイト)を主食にしているため、群れで包囲・追い込みをかける方が成功率が圧倒的に高い。単独では逃げ場を作ってしまう。 - エネルギー効率と回遊のしやすさ
群れで泳ぐと水の抵抗が減り、長距離移動がラク。繁殖機会も増える。
これがカマスの基本スタイル。特に小型〜中型(10〜30cmクラス)の新子カマスは大群になりやすいです。
2. なぜ「居残り」や少数行動(違う行動)をする個体がいるのか?
主な理由5つ群れは便利ですが、全員が常に最適とは限らない。
以下が実例・生態から見られる理由です。
- サイズ(成長段階)による違い ― 大型個体は「強者の単独化」
小型時は群れで守られる弱者ですが、大型(尺超えクラス)になると単独や少数で行動しやすくなる。
理由:体が大きくて速く、捕食者への恐怖が減る。単独の方が広い範囲を効率的に狩れるし、群れ内で競争(エサの取り合い)も避けられる。
釣りでは「群れが去った後にデカカマスが残る」パターンがこれに該当します。 - エサ場や条件への執着 ― 良いポイントに「居着く」
漁港の岸壁際や堤防周りにベイトが豊富だと、一部個体が群れから離れて残る。
群れ全体が移動しても、「ここが美味しい」と判断した個体は居残り。
特に朝夕のマズメ時や、網が入っていないポイントでよく見られます。
釣り実例:「大群が去った後、居残り夕マズメで数匹追加」みたいな報告多数。 - 個体差・性格・学習によるもの
魚にも個体差があり、好奇心が強い個体や、過去の経験で「この場所が安全」と学習した個体が群れから外れる。
群れが一斉に逃げた後も、危険を感じにくい個体が残るケース。 - 一時的な分散戦略
エサ資源が群れ全体で枯渇しそうになると、一部が探索のために散開。
または、捕食の瞬間に高速で突進するため、群れから一瞬離脱する。 - 季節・環境要因
秋の接岸期に群れで入ってくるが、潮の流れや水温変化で一部が取り残される形に。
夜間や低活性時は群れが緩くなり、少数行動が増える。
釣り人目線での実践ポイント(居残りカマスを狙うコツ)
- 群れが通り過ぎた後がチャンス:大群でヒットが続いたら、少し待つかレンジ・スピードを変えて探る。底付近や壁際に居残り個体がいることが多い。
- 大型狙いなら単独・少数を意識:尺カマスは群れの外れや違う層にいる可能性大。ワームのサイズや波動を変えて反応を誘う。
- 和歌山・みなべ・白浜エリア:堺堤防や芳養漁港などでよく見る現象。居残り組は特に夕マズメに活性化しやすい。
まとめ:群れは「平均最適」、居残りは「個別最適」の結果。
カマスは群れで生き残りと狩りを効率化する魚ですが、**サイズが大きくなったり、ポイント条件が良すぎたり、個体差が出ると一部が違う行動(居残り・少数行動)**を取ります。
これは「全員が同じ戦略を取る必要はない」という自然の柔軟性です。
釣りではこの「居残り組」が意外な好釣果をもたらすことも。

