マアジの側線は尾鰭の向かう途中で大きく段差ができるが、丸アジはほとんどない。【アジの違い見分け方】

釣り人なら一度は「あれ、このアジちょっと違うな」と手を止めたことがあるはずです。

マアジとマルアジ、よく似た両者を見分ける最大のポイントは、ご指摘の通り「ゼイゴ(側線)」のカーブにあります。

この形状の違いには、それぞれの魚が選んだ「生き残り戦略」が隠されています。


マアジとマルアジ、側線の「段差」に隠された秘密

アジの代名詞ともいえるマアジ。

その側線をよく見ると、体の真ん中あたりでカクンと急激に折れ曲がっています。

対してマルアジ(青アジ)は、滑らかな曲線を描いて尾の方へ流れていきます。

この「段差」の有無は、ズバリ**「泳ぎ方のスタイルの違い」**によるものです。

マアジの「急旋回」とマルアジの「長距離走行」

  • マアジ(段差あり):機動力重視 マアジは岩礁帯や沿岸に居着くことが多く、外敵から逃げたり餌を追ったりする際、瞬発的な「急旋回」や「小回り」を必要とします。 側線が急角度で折れ曲がっていることで、体の柔軟性が高まり、複雑な動きに対応しやすくなっていると考えられています。 いわば、街中をキビキビ走るスポーツカーのような構造です。

  • マルアジ(段差なし):直進安定性重視 マルアジは「回遊」の傾向がより強く、広大な海を効率よく泳ぎ続けることに特化しています。 側線が直線的で滑らかなのは、水の抵抗を最小限に抑え、一定のスピードで長く泳ぐための形です。 こちらは、高速道路を巡航するツアラーのような設計といえるでしょう。

見分け方は「ゼイゴ」だけじゃない

側線のカーブ以外にも、現場で役立つ識別ポイントがあります。

  1. 小離鰭(しょうりき)の有無 マルアジには尾鰭の付け根(上下)に、独立した小さなヒレがあります。マアジにはこれがないので、ここを見れば一発です。

  2. 断面の形 名前の通り、マアジは少し平べったく、マルアジは断面が「丸」に近い円筒形をしています。

次に釣り上げたときは、ぜひその側線のカーブをなぞってみてください。 彼らがどんな海を、どんな風に旅してきたのかが見えてくるはずです。

マアジの側線は体の真ん中あたりでカクンと急激に折れ曲がっています。
対してマルアジ(青アジ)は、滑らかな曲線を描いて尾の方へ流れていく。釣太郎

 

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