南紀でアオリイカを釣っていると、ある不思議な現象に気づきます。
同じ場所なのに
ある時期は全く釣れない。
しかし別の時期になると
突然大型が釣れ始める。
これは偶然ではありません。
南紀のアオリイカは大きく分けて
居着き型(地着き)
外洋回遊型
この2種類の群れが存在すると考えられています。
そして割合はおおよそ
居着き型
約30〜40%。
回遊型
約60〜70%。
と言われています。
居着き(地着き)アオリイカとは
居着き型とは、同じエリアに長く留まるアオリイカです。
港。
湾内。
小さな磯。
こうした場所に住み着きます。
特徴は
移動距離が短い。
縄張り意識が強い。
小型〜中型が多い。
という点です。
居着き型はベイトの豊富な場所に留まりやすく、港の常夜灯周辺などにもよく見られます。
南紀では
夏。
秋。
この時期に多く見られます。
秋の新子イカの多くは、この居着き型です。
外洋回遊型アオリイカ
もう一つが外洋回遊型です。
こちらは黒潮の影響を受けながら移動する大型の群れです。
特徴は
移動距離が長い。
体が大型。
産卵行動をする。
という点です。
この群れは主に
冬。
春。
に沿岸へ接近します。
いわゆる
春の大型アオリイカ
はほとんどがこの回遊型です。
3kgクラスの個体は、ほぼこのタイプです。
なぜ南紀は回遊型が多いのか
南紀は日本でも特殊な海です。
理由は
黒潮が近いからです。
黒潮は日本最大の暖流です。
その流れに乗って
ベイト。
プランクトン。
が運ばれてきます。
この環境は大型アオリイカにとって非常に良い海です。
そのため南紀では
回遊型
約60〜70%。
という高い割合になります。
これは瀬戸内海や湾奥とは大きく違う特徴です。
季節による割合の変化
南紀では季節によって群れの構成が変わります。
夏〜秋
居着き型
中心になります。
小型イカが港に多いのはこのためです。
冬〜春
回遊型
中心になります。
春の大型イカはこの回遊群です。
つまり南紀のアオリイカは
夏
地元のイカ。
春
外洋のイカ。
という二つのグループが存在します。
釣り人が知るべきポイント
この仕組みを知っていると釣り方が変わります。
秋
港
堤防
湾内
が狙い目です。
春
磯
潮通しの良い場所
外洋向き
が有利になります。
つまり釣果の差は
腕だけではなく
イカの種類の違い
でも生まれているのです。
要約
南紀のアオリイカは
居着き型
約30〜40%。
回遊型
約60〜70%。
この2種類の群れで構成されています。
夏〜秋
居着き型が中心。
冬〜春
回遊型が中心。
この違いを理解すると、アオリイカ釣りの考え方が大きく変わります。
南紀の海は、黒潮の影響を受けることで大型回遊イカが多い特殊な海なのです。

