釣り場で出会うチヌには、ハッとするほど美しい銀色の個体と、全体的に黒ずんで見える個体がいます。
同じ魚種でありながら、なぜこれほど見た目に差が出るのでしょうか。
今回は、チヌの色の違いが生まれる理由と、気になる「臭い」や「味」への影響について詳しく紐解いていきます。
銀色のチヌと黒いチヌ。その正体は「居場所」の違い
この色の差は、主にその個体がどのような環境で過ごしてきたかによって決まります。
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銀色の個体(回遊型)
外洋から入ってきたばかりの個体や、砂地の多いエリアを回遊しているチヌに多く見られます。
太陽光を反射しやすい明るい環境にいるため、保護色として銀色の輝きが強くなります。
鱗にキズが少なく、ヒレもピンと張っているのが特徴です。
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黒い個体(居付き型)
「居付き」と呼ばれ、汽水域や障害物の多い入り江、濁りのある場所に定着している個体です。
暗い環境に馴染むよう体色が黒ずんでいき、中にはヒレの先まで真っ黒な個体もいます。
長く同じ場所に留まっているため、鱗に年季が入っているように見えることもあります。
「黒いチヌは臭う」って本当?
結論から言うと、「体色そのものが臭いの原因」ではありません。
しかし、結果として黒い個体の方が臭いを感じやすい傾向にあるのは事実です。
チヌの臭いは、食べた餌や生息している水の質に大きく左右されます。
黒ずんだ居付きの個体は、プランクトンが豊富で泥の堆積が多い汽水域などを好むため、どうしても身に泥臭さや磯臭さが移りやすくなります。
逆に、銀色の回遊型は外洋の綺麗な水を吸い込み、甲殻類などを食べて移動しているため、身に透明感があり臭みも少ないのが一般的です。
釣ったチヌを美味しく食べるための秘訣
チヌは「持ち帰り方」と「下処理」次第で、どんな個体でも絶品の食材に変わります。
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血抜きと神経締め:釣った直後の鮮度処理が、後の臭いを大きく左右します。
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内臓を早めに取り除く:内臓から臭いが身に移るのを防ぐため、現場で処理するのが理想的です。
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海水氷でキンキンに冷やす:ここが最大のポイントです。
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| 内容量 | 価格 |
| 1キロ | 200円 |
| 3キロ | 400円 |
真水の氷では浸透圧で身が水っぽくなり、独特の臭みが強調されてしまいます。
マイナス温度まで下がる海水氷なら、身をギュッと締め、旨味を逃さず持ち帰ることができます。
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まとめ:色で見分ける楽しみ
次にチヌを釣り上げた時は、ぜひその「色」を観察してみてください。
「この銀色のチヌは外海から来たばかりかな?」「この黒いのはこの堤防の主かな?」と想像を膨らませるのも、釣りの楽しみの一つです。
どんなチヌであっても、愛情を持って海水氷で冷やせば、最高の食卓が待っています。

