スーパーの魚売り場を見ると「天然」「養殖」「〇〇県産」「解凍」など様々な表示があります。
昔はかなり曖昧だった表示ですが、現在は法律で厳しくルールが決められています。
なぜここまで規制が増えたのか。
どこまで表示義務があるのか。
釣り人目線でもわかりやすく解説します。
魚の表示義務は主に3つの法律で決まる
現在の魚表示は以下で管理されています。
食品表示法(最重要)
JAS法(品質表示ルール)
景品表示法(誤認防止)
特に2020年の食品表示法完全施行以降、かなり厳格になりました。
スーパーの魚の表示義務一覧
原産地表示(義務)
必ず表示しなければなりません。
例
和歌山県産
ノルウェー産
太平洋産
※加工品や外食は別ルール。
天然・養殖表示(義務)
水産物は天然か養殖かの表示が必要です。
天然マダイ
養殖ブリ
ただし表示しない場合は「天然扱い」になるケースもあります。
冷凍・解凍表示(条件付き義務)
一度冷凍した魚を解凍して販売する場合は表示が必要です。
例
解凍
冷凍原料使用
ただし店内で冷凍→解凍した場合など例外もあり、完全統一ではありません。
魚種名表示(義務)
本当の魚の名前を表示する必要があります。
例
カンパチ → ヒラマサと表示はNG
真鯛 → チダイを真鯛表示は違反
昔はここがかなり曖昧でした。
表示義務がないもの(意外)
ここは誤解が多い部分です。
釣りか網か(漁法) → 義務なし
水揚げ港 → 義務なし
鮮度ランク → 義務なし
脂の量 → 義務なし
つまり「釣り物」と書いてあるのは任意表示です。
なぜ規制が急に厳しくなったのか
食品偽装事件の多発
2000年代に産地偽装や高級魚偽装が社会問題になりました。
ウナギ産地問題、牛肉偽装などがきっかけです。
消費者の安全意識の上昇
輸入食品増加により
どこ産か
何を食べているか
を知りたい人が急増しました。
国際基準への対応
輸出入が増え、日本も国際表示基準に合わせる必要が出ました。
トレーサビリティ確保
問題発生時に追跡できる仕組み作りが目的です。
食中毒・異物混入対策でもあります。
実はまだグレーな部分も多い
現場では完全ではありません。
加工すれば産地表記が変わる
複数産地混合表示
天然に近い養殖魚
表示だけでは分からない部分も残っています。
まとめ
現在の魚表示義務は主に次の4つです。
原産地
天然・養殖
解凍表示(条件付き)
魚種名
昔より厳しくなった理由は
食品偽装問題
消費者意識の変化
国際基準対応
安全管理強化です。
表示の仕組みを知ると、スーパーの魚選びの見方が大きく変わります。
釣り人にとっても「天然の価値」を再認識できる重要な知識です。

