ボラは回遊魚?沖磯から堤防、川までいる「あいつ」の正体とは

また跳ねた!

海に行くと、バシャンと大きな音を立ててジャンプする魚、よく見かけますよね。

正体はおなじみの「ボラ」です。

シーバス(スズキ)狙いのルアーマンや、チヌ(クロダイ)狙いのフカセ釣り師からは、「なんだボラか…」なんて少し残念がられることも多いこの魚。

でも、ふと疑問に思ったことはありませんか?

「こいつら、どこにでもいないか?」と。

沖の磯でも、近所の堤防でも、なんなら真水の流れる川の中でも見かけるボラ。

彼らは一体、回遊魚なのでしょうか?

それとも、その場所にずっと住み着いているのでしょうか?

今回は、意外と知られていないボラの生態について、釣り人の視点から深掘りしてみます。

ボラは回遊魚なのか?

結論から言うと、ボラは**「回遊魚」**です。

でも、マグロやカツオのように、常に猛スピードで海を泳ぎ回っている回遊魚とは少し事情が違います。

彼らは普段、内湾や河口付近で群れを作ってのんびり暮らしています。

しかし、産卵の時期(秋から冬にかけて)が来ると、なんと沖合の外洋へ向かって大移動を始めるのです。

あの浅瀬にいたボラたちが、はるか沖の深場へ旅に出るわけです。

そして産卵を終えた個体や、孵化した稚魚たちは、また春になると沿岸部へ戻ってきます。

つまり、季節に合わせて住む場所を変える「回遊」を行っている魚なんですね。

沖磯、堤防、河川…すべて同じボラ?

釣り場に行くと、本当にどこにでもいますよね。

  • 潮通しの良い沖磯

  • 波の静かな湾内

  • 生活排水が流れ込む河川

これら全く違う環境にいるボラですが、基本的には**「同じ種類」**だと思って間違いありません。

日本で見かけるのは、主に「マボラ(単にボラと呼ばれる)」という種類です。

彼らの最大の特徴は、環境への適応能力がハンパなく高いこと。

海水はもちろん、淡水が混じる汽水域、さらには完全な淡水域まで侵入して生活できます。

これを専門用語で「広塩性魚類(こうえんせいぎょるい)」と呼ぶのですが、要は「塩辛くても真水でも、どっちでも平気だよ」というタフな魚なんです。

だから、昨日まで河口にいたボラが、潮に乗って沖の堤防へ移動している可能性も十分あります。

エリア(縄張り)は決まっているの?

「この堤防の角は俺のシマだ!」みたいな、厳密な縄張り意識はボラにはあまりありません。

彼らは基本的に群れで行動します。

行動の基準はシンプルに**「エサがあるかどうか」**です。

海底の泥の中にいる有機物や、岩についた藻類をハムハムと削ぎ取って食べるため、エサが豊富な場所には大量に集まります。

逆に、エサがなくなれば群れごと別の場所へ移動します。

だから、釣太郎の近くの堤防でボラが大量発生している日は、そこが今の彼らにとっての「極上のレストラン」になっているということですね。

沖のボラは美味い説

ここで一つ、釣り人として重要なポイントを。

「ボラなんて臭くて食えない」と思っている方、多いですよね。

確かに、水質の悪いドブ川や湾奥に居着いているボラは、泥の臭いを吸い込んでいて美味しくないことが多いです。

でも、外洋に面した沖磯や、潮通しの良い綺麗な堤防で釣れた「寒ボラ(冬のボラ)」は全くの別物です。

臭みはなく、脂が乗っていて、真鯛以上に美味しいと絶賛する人もいるほど。

同じボラでも「育った水」によって、食材としての価値が天と地ほど変わるのも、この魚の面白いところです。

まとめ

どこにでもいて、どこででも跳ねているボラ。

彼らはただ適当に泳いでいるわけではなく、季節ごとの大回遊を行い、淡水から海水まで適応するスーパーフィッシュでした。

次に釣り場で彼らが跳ねているのを見かけたら、「おっ、今日も元気に旅してるな」なんて、少し温かい目で見てあげてください。

もし沖磯で丸々と太ったボラが掛かったら、一度持ち帰って食べてみるのもおすすめですよ。

その味のギャップに、きっと驚くはずです。

ボラははただ適当に泳いでいるわけではなく、季節ごとの大回遊を行い、淡水から海水まで適応するスーパーフィッシュ。釣太郎

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