アヤメカサゴについて解説。ガシラ(カサゴ)との違いは?

南紀の海で釣りをしていると、たまに「あれ?これガシラ(カサゴ)にしては、やけに綺麗やな?」と思うような魚が釣れること、ありませんか。

まるで化粧をしたような、鮮やかな赤色。

それが「アヤメカサゴ」です。

いつものガシラとは一味違う、この美しい魚について、今回はじっくりと語ってみましょう。

釣り人なら知っておきたい、ガシラとの決定的な違いや、その生態について解説します。

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アヤメカサゴとガシラ(カサゴ)、何が違う?生態と特徴を徹底解説

1.パッと見は似てるけど、決定的に違う「模様」

一番わかりやすい違いは、その「模様」にあります。

アヤメカサゴの背中を見てみてください。

黄色っぽい、あるいは虫食いのような独特の斑紋が散らばっているのが見えますか。

これが名前の由来にもなった、アヤメの花のような模様なんです。

一方で、私たちが普段堤防や磯でよく釣るガシラ(カサゴ)は、もっと茶色っぽかったり、赤黒かったりと、岩礁帯に馴染む保護色をしています。

アヤメカサゴの方が、全体的に「赤みが強く、ピンクがかっていて派手」という印象を受けるはずです。

釣り上げた瞬間の「華やかさ」が全然違いますよ。

2.住んでいる「深さ」が違う

これが釣り人にとって一番重要なポイントかもしれません。

ガシラは、ご存知の通り、足元の浅い堤防の際や、テトラの穴、浅い磯場に潜んでいますよね。

水深が浅いところなら、どこにでもいるイメージです。

しかし、アヤメカサゴは違います。

彼らはもっと「深場」を好むんです。

だいたい水深30メートルから、深いところでは100メートル以上の砂泥底や岩場に生息しています。

なので、岸からの釣りでアヤメカサゴにお目にかかることは、実はめったにありません。

もし堤防から釣れたら、それはかなりラッキー、あるいはそこが急深な地形である証拠です。

基本的には、沖釣り(船釣り)で、少し深場を狙った時に顔を見せてくれる魚ですね。

「ガシラ狙いより少し沖に出たな」という時に釣れる赤い魚は、アヤメカサゴである可能性が高いです。

3.顔つきと「胸」の違い

少しマニアックな話をしましょう。

魚の胸ビレの条数(すじの数)なんて、いちいち数えないとは思いますが、実はここにも違いがあります。

一般的に、アヤメカサゴの方が胸ビレのすじの数が少ない傾向にあります。

でも、現場でそんなの数えてられませんよね。

もっと感覚的な見分け方としては、アヤメカサゴの方が目がクリッとしていて、少し上品な顔つきをしていることが多いです。

ガシラの方が、なんとなく武骨で、頭がゴツゴツして大きく見えませんか。

4.食べて美味しいのはどっち?

結論から言うと、どっちも最高に美味いです。

ただ、食味には少し違いがあります。

ガシラは身がプリッとしていて、煮付けにすると最高ですよね。

アヤメカサゴも煮付けは絶品ですが、ガシラに比べて水分がやや多い分、身が柔らかく、甘みが強いのが特徴です。

釣りたての新鮮なものなら、皮目を炙った刺身(焼き霜造り)にすると、その甘みと皮の旨味が引き立って、本当に美味しい。

深場にいる分、脂の乗りが良い個体も多い気がします。

味噌汁にしても、良い出汁が出るのは両者共通ですが、アヤメカサゴの上品な脂が浮いた汁は、冷えた体に染み渡りますよ。

まとめ:深場の貴婦人、アヤメカサゴ

  • 模様: 黄色い虫食い模様があり、全体的にピンクがかって派手。

  • 場所: 浅場ではなく、水深のある深場(30m以深)を好む。

  • 味: 甘みが強く、刺身や煮付けで絶品。

次に沖釣りに出かけた時、赤い魚が上がってきたら、じっくり観察してみてください。

「お、これはただのガシラじゃないぞ」と気づけたら、あなたはもう立派な魚通です。

南紀の海は豊かですから、こういった似て非なる魚たちが共存しています。

 

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