現場で一番悔しい瞬間。 それは大物を逃した時じゃありません。
朝イチの一投目で、リールの糸が「グシャッ!」と絡まった時です。
いわゆる「バックラッシュ」や「ぴょん吉(スプールから飛び出した糸)」などのライントラブル。
これ、実はリールの性能のせいでも、あなたの腕のせいでもないことが多いんです。
犯人はズバリ、「最初の糸の巻き方」。 家で適当に巻いたその糸が、現場で牙を剥くんですよ。
今回は、トラブルを極限までゼロに近づける「正しいリールの巻き方」を伝授します。
1. 準備するのは「濡れタオル」と「足の指」
専用の「糸巻き機」があればベストですが、なくても大丈夫。
家にあるものだけで、プロ並みに巻くことができます。
まず、新しい糸(ボビン)の真ん中の穴にボールペンなどを通します。
そして、そのボールペンの両端を足の指で挟むか、雑誌の間に挟んで固定します。
これで準備完了。
アナログですが、これが一番確実なんです。
2. 命綱は「テンション(張り)」にあり
ここが一番重要です。
リールを巻く時、左手(右巻きの人は右手)で糸を掴みますが、素手だと火傷します。
必ず 「水で濡らしたタオル」 で糸を挟んで持ってください。
そして、「結構キツイな」 と感じるくらいの力で、糸にテンション(抵抗)をかけながらリールを巻いていきます。
フワフワに巻かれた糸は、キャストした瞬間に下の糸が上の糸に食い込んだり、ドバッとまとめて放出されたりして、トラブルの原因になります。
「ガッチガチに硬く巻く」。 これが鉄則です。
3. 巻き量は「腹八分目」が黄金比
「せっかく買ったんだから、全部巻きたい!」
その気持ち、わかります。
でも、スプールのエッジ(縁)ギリギリまでパンパンに巻くのはNGです。
エッジの傾斜部分に糸がかかると、投げた時に抵抗なく一気に放出されてしまい、絡まりの原因になります。
理想は 「スプールのエッジから1.5mm〜2mm減らした状態」 。
ちょっと少ないかな?と思うくらいが、一番トラブルが起きません。
余った糸は、次回のリーダー(ハリス)用にでも取っておきましょう。
4. 最初の「結びコブ」を隠す
スプールに糸を結ぶ時、セロハンテープで止める人がいますが、あれはおすすめしません。
テープの段差や粘着剤が、糸の放出を邪魔することがあるからです。
「ユニノット」などでしっかりスプールに結びつけ、その結びコブの上に、シールなどを貼らずにそのまま糸を巻いていくのがベスト。
PEラインを使う場合は、滑り止めのために最初に数メートルだけナイロンライン(下巻き)を巻くと、空回りを防げます。
5. 釣太郎流・究極の裏技「お湯ドボン」
これはナイロンライン限定の裏技ですが…。
巻き終わったリールのスプール部分だけを、ぬるま湯(40度くらい)に数分浸けます。
そうすると、糸についた巻きグセやヨレが取れて、スプールに馴染むんです。
(※ドラグ部分に水が入らないように注意し、自己責任でお願いしますね!)
まとめ:家での5分が、現場の数時間を救う
たかが糸巻き、されど糸巻き。
面倒くさがらずに「濡れタオルで、キツく、八分目」を守るだけで、現場でのストレスは劇的に減ります。

