釣って美味しく食べたはずが、深夜に地獄を見る。
釣り人なら誰しもが恐れる、それが「食中毒」です。
トイレにこもりながら、こう思いませんでしたか?
「みんな同じ刺身を食べたのに、なんで俺だけ?」
「あの魚、ちょっと味が変やった気がする…」
その疑問と悔しさ、ここで全部晴らしましょう。
敵(原因)を知れば、次は防げます。
釣り人の敵、食中毒の「犯人」たちを全公開します。
1. 激痛の王様「アニサキス」
もはや説明不要の有名人ですね。
サバ、アジ、イカ、カツオなど、我々がよく釣る魚に潜んでいます。
症状: 胃に激痛、吐き気。
食べて数時間後に「みぞおち」あたりが締め付けられるように痛むなら、コイツの可能性大です。
対策: 目視確認、冷凍(-20℃で24時間以上)、そして「よく噛む」こと。
加熱すればイチコロです。
2. 真水の天敵「腸炎ビブリオ」
夏場の海水にウヨウヨいる細菌です。
魚の体表やエラに付着しています。
症状: 激しい下痢、腹痛。
対策: こいつは「真水」に弱い。
捌く前に、水道水で魚をジャブジャブ洗うだけで、かなり防げます。
クーラーボックスの温度管理が甘いと爆発的に増えるので要注意です。
3. ヒスタミン中毒(アレルギー様食中毒)
「なんか舌がピリピリした」ならこれかも。
赤身魚(マグロ、カツオ、サバなど)が常温で放置されると、アミノ酸がヒスタミンに変化します。
症状: じんましん、顔面紅潮、頭痛、舌のピリピリ感。
怖いところ: 加熱してもヒスタミンは消えません。
一度増えたらアウト。
釣った直後の「冷却」が全てです。
4. クドア・セプテンプンクタータ
名前が長いですが、ヒラメやマグロに寄生する粘液胞子虫です。
症状: 食後数時間での激しい嘔吐、下痢。
特徴: 症状は激しいですが、回復も早いのが特徴。
「食あたりかな?」で終わることも多いです。 これも冷凍か加熱で防げます。
5. シガテラ毒
南方の魚(イシガキダイやバラハタなど)が持っている毒です。
最近は海水温上昇で、和歌山あたりでも警戒が必要です。
症状: ドライアイスを触ったような感覚(温度感覚異常)、関節痛。
対策: 毒を持っている個体を見分けるのは不可能。 怪しい魚、過去に中毒例がある魚は食べないのが吉です。
「なんで俺だけ?」の謎
一番納得いかないのがこれですよね。
「家族全員で食べたのに、俺だけ当たった」 これには明確な理由があります。
1. ロシアンルーレット説(アニサキスの場合)
アニサキスは魚全体に散らばっているわけではありません。
たまたま「あなたが食べた一切れ」にだけ入っていた。
運が悪かった、と言えばそれまでですが、これが現実です。
2. 胃酸の強さ
胃酸は強力な殺菌作用を持っています。
胃酸が強い人は、少々の菌や寄生虫なら溶かしてしまいます。
逆に、胃薬を飲んで胃酸を抑えていたり、体調不良で胃酸が弱っていると、負けます。
3. 「よく噛んだ」かどうか
アニサキスは噛み千切れば死にます。 早食いで飲み込む癖がある人は、リスク倍増です。
4. 免疫力の低下
疲れが溜まっている時、睡眠不足の時は、普段なら平気な菌量でも発症します。
釣行帰りでヘトヘトな状態は、まさに防御力ゼロの状態なんです。
「味がまずかった」のは警告サイン
「なんか変な味がした」
それは、本能が正しかった証拠です。
ヒスタミンが増えると、舌にピリピリくる刺激を感じることがあります。
また、単純に鮮度が落ちて腐敗が始まっていれば、酸味や異臭がします。
「ん?」と思ったら、飲み込まずに吐き出す勇気を持ちましょう。
釣太郎からの提案
結局、一番の対策は「鮮度管理」に行き着きます。 釣った瞬間に締めて、しっかり冷やす。 細菌が増える暇を与えないこと。
ここで役立つのが、釣太郎の「海水氷」です。
普通の氷水よりも温度が低く、塩分濃度も保たれるため、魚の鮮度をガチッとキープします。
家に帰るまでが釣り。
そして、食べるまでが鮮度管理。
万全の状態で持ち帰って、美味しく、安全にいただきましょう。
もし不安なことがあれば、店頭でお気軽に聞いてくださいね。

