アオリイカの「コリコリ・ねっとり・もちもち」はどう決まる? 食感の違いを科学的に解説【釣り人向け版】

アオリイカを食べたときに感じる、

「コリコリ」
「ねっとり」
「もちもち」

この3つの食感。

実はこれ、すべて
👉 時間・温度・水分管理で決まっています。

つまり――

✔ 天然の個体差ではない
✔ 調理人の腕だけでもない
✔ 釣った後の扱いが9割

ここを知らずに食感を語るのは、正直もったいない。

今回は、釣り人・販売側・料理側すべてに役立つ形で、
アオリイカの食感の正体を徹底解説します。


「コリコリ」の正体とは?【獲れたて最強状態】

まず一番わかりやすいのが「コリコリ」。

■ 出るタイミング

✔ 釣って数時間以内
✔ 即締め・即冷却
✔ ほぼ寝かせていない状態

この条件が揃ったときに出ます。


■ なぜコリコリするのか?

理由はシンプルです。

👉 筋肉がまだ生きているから。

獲れた直後のアオリイカは、

・筋繊維が縮んでいる
・細胞が壊れていない
・水分が外に出ていない

この状態。

結果、

▶ 歯で噛むと「パキッ」と反発する
▶ ゴムのような弾力が出る

これが「コリコリ」。


■ 味の特徴

正直に言うと…

✔ うま味はまだ弱い
✔ 甘味も少なめ

「食感重視型」です。

南紀の釣り人が
「とりあえず当日は刺身やな」
と言う理由はここ。


「ねっとり」の正体とは?【熟成ゾーン】

プロが一番好むのが、この「ねっとりゾーン」。

■ 出るタイミング

✔ 冷蔵1〜3日
✔ 0〜2℃管理
✔ 水に触れさせない

ここが超重要です。


■ なぜねっとりするのか?

理由は「自己分解」。

死後、アオリイカの体内では…

タンパク質 → アミノ酸へ分解

が始まります。

このとき、

✔ グルタミン酸(うま味)
✔ グリシン(甘味)
✔ イノシン酸(コク)

が増えていく。

同時に、

・筋繊維がほぐれる
・水分が内部に保持される

結果、

▶ 舌に吸い付く
▶ 粘りを感じる
▶ 濃厚になる

これが「ねっとり」。


■ 味の特徴

ここがピーク。

✔ うま味MAX
✔ 甘味も強い
✔ 刺身で最上級

寿司屋・割烹が
「アオリは2日寝かす」
と言う理由はこれです。


「もちもち」の正体とは?【水分管理の勝利】

最近よく言われる「もちもち」。

これは少し特殊です。

■ 出るタイミング

✔ 適度に熟成
✔ 完璧な水分管理
✔ 真水に触れない

これが揃ったときだけ出ます。


■ なぜもちもちになるのか?

ポイントは「水」。

アオリイカは、

👉 水を吸いやすい生き物です。

失敗すると…

❌ 水っぽい
❌ ブヨブヨ
❌ 味ゼロ

になります。

逆に成功すると…

・細胞内水分が安定
・筋繊維が均一にほぐれる
・弾力が残る

結果、

▶ 柔らかい
▶ 伸びる
▶ 弾む

これが「もちもち」。


■ 味の特徴

✔ うま味◎
✔ 食べやすさ◎
✔ 老若男女ウケ最強

家庭向け・販売向けでは、
実は一番評価が高い食感です。


3つの食感を一覧比較【保存版】

食感 時期 管理 うま味 特徴
コリコリ 当日 即冷 ★★☆☆☆ 歯ごたえ重視
ねっとり 1〜3日 低温 ★★★★★ 最強うま味
もちもち 2〜4日 水管理 ★★★★☆ バランス型

結論:全部「人間が作っている食感」

ここが一番大事な話です。

アオリイカの食感は――

❌ 運ではない
❌ 個体差でもない
❌ 海域差でもない

👉 ほぼ「扱った人間の責任」。

釣った瞬間から、

・締めるか
・冷やすか
・水に触れさせるか
・寝かすか

この選択で、
最終の食感は100%決まります。


釣り人向け・最短で理想食感を作る方法

最後に、超実践版。

✔ コリコリ派なら

→ 即締め → 即冷 → 当日刺身

✔ ねっとり派なら

→ 神経締め → 海水氷 → 冷蔵2日

✔ もちもち派なら

→ 血抜き → 完全防水 → 冷蔵3日

これだけで、
店レベルになります。


まとめ

アオリイカの食感はこう決まる。

✔ コリコリ=超新鮮
✔ ねっとり=熟成完成
✔ もちもち=管理勝利

つまり――

👉 「うまいアオリ」は技術の結晶。

南紀で獲れるアオリイカが評価されるのも、
腕のある釣り人が多いからです。

せっかく釣った一杯。
最高の状態で食べましょう。

 

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