アオリイカの水分含有量は一般的に約75〜80%(個体や部位で多少変動)とされていて、
一般的な魚(アジ・マダイなど約70〜75%)よりもむしろ10%近く多い傾向にあります。
つまり、イカ全体として見ても魚より水分が多い部類に入るんです。
なのに「身が固い」「パサつく」と感じる人が多いのは、身の構造に秘密があります。
- アオリイカの筋肉は非常に緻密で繊維が強く、弾力・コシが強い(筋肉質)。
- この構造のため、水分を「抱え込みやすく」「外に放出しにくい」。
- 結果、噛んだ瞬間に「固く締まった」印象を与えるけど、実際は内部にたくさんの水分をキープしている。
これが刺身にしたときに「水っぽくなる」最大の原因です。
固い=水分少ないではなく、固い=水分をしっかり閉じ込めている状態。
だからこそ、ちょっとした管理ミスで一気に「ドリップ(水分離れ)」が起きやすく、水っぽく・
味がぼやけた印象になってしまうんです。
水っぽさを防ぐ・最高の刺身にするための管理ポイント(実践編)
- 釣り上げてすぐの締めが命
墨を吐かせてストレスを与えず、目と目の間 or 胴の付け根を素早く神経締め。血抜きも忘れずに。これで身の劣化を最小限に抑えられます。 - 真水は極力避ける
イカは浸透圧で水を吸いやすい。ぬめり取りは海水or塩水で軽く、じゃぶじゃぶ洗わない。真水に長く浸けると水分過多+旨味流出のダブルパンチ。 - 温度管理が超重要
0〜5℃の氷水or保冷剤で即冷却 → 冷蔵庫(0〜4℃)で保管。
常温放置や温度変化が激しいと、細胞が壊れてドリップが急増します。特に夏場は要注意。 - 熟成は「短め・低温で」
アオリイカは1日〜2日(長くても3日)以内の低温熟成がベスト。長すぎると逆に水っぽさが増すことが多いです。 - 解凍時はゆっくり
冷凍した場合は冷蔵庫内で半解凍 → 流水でぬめりだけ軽く落とす。急激な解凍はドリップの元凶。
つまり、「身が固い」のは水分が多い証拠であり、それを活かすか殺すかは管理次第ということ。
アオリイカは「鮮度と管理で味が極端に変わる」イカの代表格。
釣りたての管理さえしっかりすれば、魚以上にジューシーで甘みが爆発する逸品になりますよ!

