はじめに:「塩もみ」と「振り塩」は別物?
魚の下処理でよく聞く「塩もみ」と「振り塩」。
実はこの2つ、目的も効果も異なるのをご存知ですか?
それぞれを正しく使い分け、組み合わせることで、魚の臭みを抑え、旨味と食感を最大限に引き出すことができます。
「塩もみ」とは?──ぬめりと臭みを落とす物理処理
● 目的:表面のぬめり・雑菌・臭みの除去
魚の皮や表面には、タンパク質由来のぬめりや雑菌、血液の残りが付着しています。
これが酸化・分解することで生臭さの原因に。
● 方法:
- 魚の表面に粗塩をたっぷりまぶす
- 手で優しくもみ込む(特にイカやタコに有効)
- 数分置いた後、流水でサッと洗い流す
- キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る
この工程で、ぬめりと臭みの元を物理的に除去できます。
「振り塩」とは?──旨味を引き出す浸透圧の魔法
● 目的:余分な水分と臭みを抜き、旨味を凝縮
振り塩は、魚の表面に軽く塩をふるだけのシンプルな工程。
しかし、浸透圧の作用で水分と一緒に臭み成分が抜け、身が引き締まり、旨味が残るという科学的な効果があります。
● 方法:
- 魚の両面に均一に塩をふる(目安:1尾あたり小さじ1/2程度)
- 10〜15分ほど置く
- 表面に浮いた水分をキッチンペーパーで拭き取るか、軽く洗ってから拭く
「塩もみ+振り塩」の合わせ技で劇的変化!
この2つの工程を順番に行うことで、相乗効果が生まれます。
- 塩もみでぬめり・雑菌・血を除去
- 振り塩で臭み成分を引き出し、旨味を閉じ込める
特に青魚(アジ・サバ)やイカ・タコ、カマス、サンマなど、臭みが出やすい魚に効果絶大!
刺身、塩焼き、干物、酢締めなど、どんな調理法でも味の差が歴然です。
NG例:やりすぎ注意!
- 塩もみで強くこすりすぎる → 身が崩れてしまう
- 振り塩の時間が長すぎる → 水分と一緒に旨味まで抜けてしまう
- 塩を洗い流さずにそのまま調理 → 塩辛くなりすぎる
まとめ:塩のW使いで魚は生まれ変わる!
「塩もみ」で表面の汚れと臭みを落とし、「振り塩」で旨味を引き出す。
この2つの工程を組み合わせることで、魚の味・香り・食感が劇的に変わります。
家庭でも簡単にできるプロの技、ぜひ試してみてください!

