「釣った魚を持って帰ったら、クーラーボックスが異様に臭い」 「刺身にしたけど、なんとなく生臭さが気になる」
釣り人なら誰しも一度は経験する、あの独特な「魚の臭い」。
実は、魚全体が臭いわけではありません。
臭いの原因は、魚の体の「特定の4箇所」に集中しています。
ここさえ正しく処理すれば、魚の臭みは劇的に抑えられ、驚くほど美味しく持ち帰ることができます。
今回は、魚が臭くなる4つの発生源と、その対策について解説します。
魚の臭いの発生源はどこ?
ご提示いただいたイラストにもある通り、臭いの主な原因は以下の4つです。
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体表のぬめり・汚れ
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エラ(鰓)
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内臓(消化物・酵素)
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血合い(血液)
これらは時間が経つにつれて雑菌が繁殖したり、酸化したりすることで強烈な悪臭を放ちます。
それぞれの原因と対策を詳しく見ていきましょう。
1. 体表のぬめり・汚れ(細菌の温床)
魚を触った時に手に残るヌルヌル、これが「ぬめり」です。
このぬめりは、魚が生きている間は体を守るバリアの役割をしています。
しかし、死んだ直後から雑菌が猛烈な勢いで繁殖し、生臭さの元凶となります。
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対策 クーラーボックスに入れる前に、海水でしっかりと汚れやぬめりを洗い流しましょう。 調理する前には、包丁の背やタワシを使って、ぬめりを完全に取り除くことが重要です。
2. エラ(腐敗が最も早い)
エラは呼吸をするための器官で、常に海水に触れています。
そのため雑菌が多く付着しており、血管も集中しているため、魚の体の中で「最も腐りやすい場所」と言われています。
ここを放置すると、エラから発生した腐敗臭が身に移ってしまいます。
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対策 持ち帰る前にエラを切り落とすか、調理の際に最初に取り除きましょう。 エラの色が鮮やかな赤色なら新鮮、茶色く変色していたら鮮度が落ちているサインです。
3. 内臓(消化物・酵素)
胃や腸に残った「消化途中のエサ」は、時間が経つと腐敗して強烈な臭いを発します。
また、魚自身の消化酵素によって内臓が溶け出し(自己消化)、それが周囲の身を溶かしてドロドロにしてしまうこともあります。
特にアジやサバなどの青物は消化酵素が強いため、注意が必要です。
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対策 現場で内臓を出してしまうのがベストですが、難しい場合はキンキンに冷やして酵素の働きを抑えましょう。 帰宅後はすぐに内臓を取り出し、お腹の中の黒い膜(腹膜)までキレイに洗ってください。
4. 血合い(血液の塊)
背骨の下にある濃い赤色の部分が「血合い」です。
血液は鉄分を多く含んでおり、酸化すると鉄サビのような独特の臭いを発します。
また、血液が体内に残っていると、そこから腐敗が進んでいきます。
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対策 釣った直後に「血抜き」を行うのが最も効果的です。 エラを切って海水の中で振るだけでも、かなりの血液が抜けます。 調理時には、背骨に沿ってササラや歯ブラシで血合いを丁寧にこすり洗いしましょう。
まとめ:臭いの元を断てば魚はもっと美味い
魚が臭い原因は「ぬめり」「エラ」「内臓」「血合い」の4箇所にあります。
これらをしっかりと除去(下処理)することで、魚本来の旨味だけを楽しむことができます。
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臭いの原因を知り、正しい処理をして、釣った魚を最高に美味しくいただきましょう。

