近年、南紀地方で一気に注目を集めている釣りがあります。
それが 寒尺アジ釣り です。
冬の冷たい海で育った南紀のアジは、
サイズだけでなく、脂のノリ・身質ともに別格。
釣り人の間では、
「これはもう別の魚」
「刺身が段違いに旨い」
と、最高級ブランドアジとして認識され始めています。
しかし。
この寒尺アジ、冷やし方を間違えると価値が一気に下がることをご存じでしょうか。
寒尺アジが「普通氷」ではもったいない理由
寒尺アジの魅力は、
・身の締まり
・脂の質
・旨味の濃さ
この三拍子が高いレベルで揃っている点にあります。
ところが、
釣った後の冷却を「普通の氷(真水氷)」で行うと、
・身に余計な水分が入りやすい
・表面だけが急激に冷える
・脂の質が落ちやすい
といった現象が起こります。
せっかくの最高級アジを、
自分の手で普通のアジに戻してしまっている
そんなケースが少なくありません。
寒尺アジは「海水氷」で完成する
寒尺アジのポテンシャルを最大限に引き出す冷却方法。
それが 海水氷 です。
海水氷とは、
海水をそのまま凍らせた氷。
真水氷と違い、
・浸透圧が魚体に近い
・急激に冷やしすぎない
・身に余計な水分が入りにくい
という特徴があります。
結果として、
・身がさらに締まる
・脂が流れにくい
・旨味が逃げない
寒尺アジの価値を、
釣った瞬間より高める冷却が可能になります。
なぜ南紀の寒尺アジと海水氷は相性が良いのか
南紀の寒尺アジは、
黒潮の影響を受けた栄養豊富な海で育ちます。
そのため、
・脂が多い
・筋肉量が多い
・身にハリがある
という特徴があります。
脂が多い魚ほど、
冷却方法の差が「味」に直結します。
海水氷でゆっくり、均一に冷やすことで、
・脂が身に定着
・ドリップが出にくい
・刺身での舌触りが格段に向上
まさに、
寒尺アジ専用の冷却方法と言っても過言ではありません。
漁師が海水氷を使う理由は「味」
漁師の船で使われている冷却方法を見れば、答えは明白です。
多くの漁師が、
・海水
・氷
・または海水氷
を使って魚を冷やしています。
理由はシンプルで、
・身を傷めない
・味が落ちにくい
・商品価値が保てる
から。
寒尺アジは、
釣り人が釣る魚の中でもトップクラスの高級魚。
ならば、
漁師と同じレベルの冷却をしてあげるのが自然です。
寒尺アジ釣りが流行る今こそ「冷却」で差がつく
南紀地方では今、
寒尺アジ釣りが一種のブームになっています。
釣果が増える一方で、
「家で食べたら思ったより普通だった」
という声も少なくありません。
その差を生んでいるのが、
釣った後の冷却方法です。
・釣り場では良かった
・帰宅後に差が出た
これはほぼ間違いなく、
冷却の差です。
まとめ
寒尺アジは、海水氷でこそ本当の価値を発揮する
南紀の寒尺アジは、
ただ大きいだけのアジではありません。
・脂
・身質
・旨味
すべてが揃った、
最高級ブランドアジです。
それを普通氷で冷やすのは、
正直、あまりにももったいない。
海水氷で冷やすことで、
寒尺アジはさらに美味しくなります。
釣った瞬間がゴールではありません。
冷却まで含めてが、寒尺アジ釣りです。
次の南紀釣行では、
ぜひ海水氷を準備してみてください。
同じ魚とは思えない差を、
きっと実感できるはずです。

