釣り初心者に非常に多いのが、
「釣れた魚をバケツや地面にそのまま置く」
「とりあえずクーラーに入れず放置する」
という行動です。
しかし結論から言うと、
魚は暴れさせた瞬間から、確実にまずくなります。
これは感覚論ではなく、
魚の体の中で起こる科学的な変化が原因です。
魚は暴れるほど「味の元」を失っていく
魚が暴れると、体内では次のことが起こります。
・筋肉を激しく使う
・酸素不足になる
・乳酸が一気に溜まる
・pHが急激に下がる
この流れは、人間が全力ダッシュを何本もした状態と同じです。
つまり、
魚は死ぬ前に極度の疲労状態に陥る
ということです。
暴れた魚がまずくなる決定的な理由
魚の旨さを決める最大要因は、
・ATP(うま味の元)
・筋肉の張り
・水分保持力
です。
ところが魚を暴れさせると、
・ATPが一気に消費される
・筋繊維が壊れる
・ドリップ(水分)が出やすくなる
結果として、
身が水っぽくなる
甘みが消える
臭みが出やすくなる
という最悪の状態になります。
放置=常温は劣化を加速させる
釣った魚をそのまま放置すると、
・体温が下がらない
・細菌が一気に増える
・内臓から劣化が始まる
魚は変温動物です。
海水温と同じか、それ以下に下げない限り、
鮮度は一切止まりません。
「あとで締めればいい」
「家に帰ってから処理する」
これは完全にNG行動です。
正しい行動は「暴れさせない・すぐ冷やす」
初心者が最初に覚えるべき基本はこれだけです。
・釣れたらすぐ魚を落ち着かせる
・可能ならその場で締める
・すぐに冷却する
特に重要なのが、
海水+氷(潮氷)での冷却です。
真水の氷だけよりも、
・急速に体温を下げられる
・身が縮みにくい
・ドリップが出にくい
というメリットがあります。
「釣った瞬間」より「その後」で味は決まる
よくある誤解が、
「魚の味は釣れた瞬間に決まる」
という考え方です。
実際は違います。
魚の味は、釣った後の扱いでほぼ決まります。
・暴れさせたか
・放置したか
・すぐ冷やしたか
この差が、
同じ魚でも
「別の魚レベルの味の違い」
を生みます。
まとめ。初心者が最初に直すべき鮮度習慣
釣り初心者がまず意識すべきポイントは、
・釣れた魚を放置しない
・暴れさせない
・すぐ冷却する
これだけです。
クーラーボックスの価格や高級さよりも、
使い方の方が100倍重要です。
「釣る」だけで終わらせず、
「美味しく持ち帰る」までが釣り。
ここを意識するだけで、
釣果の満足度は一気に変わります。

