魚の値段は、同じ魚種でも「どこで買うか」によって大きく変わります。
港の近くでは驚くほど安いのに、都会のスーパーや飲食店では高級魚扱いになることも珍しくありません。
この記事では、水揚げ地(現地)と都会での価格差がどれほどあるのか
そしてなぜそこまで差が生まれるのかを、釣り人・魚好きの視点から分かりやすく解説します。
現地価格と都会価格の違いはどれくらい?
結論から言うと、
2倍〜5倍以上の価格差が出ることは普通です。
魚種や時期によっては、
10倍近い差が出るケースもあります。
実際の価格差イメージ(代表例)
アジ
・水揚げ地
1尾 100円〜200円
・都会部
1尾 300円〜600円
→ 約2〜4倍
サバ
・水揚げ地
1尾 200円前後
・都会部
1尾 500円〜800円
→ 約2〜3倍
アオリイカ
・水揚げ地
1kg 1,200円〜1,800円
・都会部
1kg 3,000円〜5,000円
→ 約2〜4倍
マダイ
・水揚げ地
1kg 1,000円〜2,000円
・都会部
1kg 4,000円〜8,000円
→ 約3〜5倍
クエ・高級魚
・水揚げ地
1kg 3,000円前後
・都会部
1kg 10,000円〜20,000円
→ 約3〜6倍
なぜここまで価格が違うのか?
理由は大きく分けて5つあります。
① 流通コストが積み重なる
魚は水揚げされた瞬間から、
多くの工程を経て都会に届きます。
・選別
・箱詰め
・氷代
・輸送費
・市場手数料
・仲卸マージン
・小売マージン
これらが積み重なり、
原価の2〜3倍になるのは自然な流れです。
② 鮮度を保つためのコスト
都会で売られている魚は、
「新鮮そう」に見えるように管理されています。
・冷蔵
・冷凍
・温度管理
・衛生管理
この品質維持コストも価格に上乗せされます。
③ 都会では「魚が希少」
都会では
・釣り人が少ない
・魚に触れる機会が少ない
そのため魚は
身近な食材ではなく、価値のある商品になります。
需要が高く、供給が限られることで、
価格は自然と上がります。
④ ブランド化される魚が多い
都会では魚に
「名前」と「物語」が付きます。
・〇〇産アオリイカ
・寒〇〇アジ
・幻の魚
これにより、
味以上に価値が演出されるため、価格は跳ね上がります。
⑤ 現地では“日常の魚”
一方、漁港周辺では
魚は特別な存在ではありません。
・釣れる
・揚がる
・食べ慣れている
だからこそ
「売れる価格」でしか売られません。
結果として、
現地価格は驚くほど安いのです。
鮮度はどちらが上?
答えは明確です。
圧倒的に現地の方が鮮度は高いです。
都会の魚は
・どれだけ早くても半日〜1日
・場合によっては数日
現地では
・水揚げ直後
・釣ったその日
鮮度の差は
価格以上に「味」に直結します。
都会の魚が悪いわけではない
誤解してはいけないのは、
都会の魚が悪いわけではありません。
・安定供給
・安全管理
・誰でも買える
これらのメリットがあるからこそ、
都会では高くなるのです。
釣り人・魚好きにとっての最適解
・本当に旨い魚を安く食べたい
→ 水揚げ地へ行く
・安定して魚を買いたい
→ 都会の流通魚を選ぶ
どちらが正解というより、
価値の違いを理解して選ぶことが大切です。
まとめ
・魚の価格は
水揚げ地と都会で2〜5倍以上違う
・理由は
流通、鮮度管理、需要、ブランド化
・鮮度とコスパ重視なら
現地が圧倒的に有利
・利便性と安定供給なら
都会価格にも価値がある
魚の値段には、
「距離」と「物語」が含まれています。
それを知ることで、
魚はもっと面白く、もっと美味しくなります。
要約
魚の価格差は偶然ではありません。
現地と都会、それぞれの役割が価格に反映されています。
知って食べる魚は、必ず一段美味しくなります。

