釣り人にとって最も身近なターゲットの一つ、ガシラ(カサゴ)。
味噌汁や唐揚げにすると絶品で、ボウズ逃れの救世主としても人気ですが、実は**「卵を産まない」
ということをご存知でしょうか?
一般的な魚のように岩場に卵を産み付けるのではなく、なんと「お腹の中で赤ちゃんを育ててから
出産する」**のです。
今回は、意外と知られていないガシラの神秘的な生態について詳しく解説します。
1. ガシラは「卵胎生(らんたいせい)」の魚
多くの魚は「卵生」といって、メスが卵を産み、オスが精子をかけて受精させます。
しかし、ガシラは**「卵胎生(らんたいせい)」という珍しい繁殖形態をとる魚です。
これは、メスの体内で卵を受精させ、お腹の中で卵が孵化するまで育ててから、「仔魚(しぎょ)」
と呼ばれる稚魚の状態で出産する**スタイルのことです。
人間や哺乳類のように、生きている状態で子供を産むのです。
2. なぜお腹の中で育てるのか?
では、なぜガシラはわざわざお腹の中で卵を孵化させるのでしょうか?
最大の理由は**「生存率を高めるため」**です。 海の中は外敵だらけです。
動けない「卵」の状態で岩場などに産み落とされると、他の魚や生物にあっという間に食べられてしまう危険性があります。
しかし、お腹の中で孵化させ、ある程度泳げる状態になってから海に放たれれば、敵から逃げられる確率がグンと上がります。
厳しい自然界を生き抜くために、ガシラが長い年月をかけて獲得した賢い生存戦略なのです。
3. 出産の時期と特徴
ガシラの交尾期は秋頃(10月〜11月)に行われます。
その後、メスの体内で精子が保存され、受精・発生が進みます。
そして実際に出産が行われるのは、地域にもよりますが**冬から春にかけて(12月〜翌5月頃)**がピークです。
この時期に釣れるお腹がパンパンに膨れたガシラは、食べ過ぎているわけではなく、お腹に無数の赤ちゃんを抱えているお母さんガシラである可能性が高いのです。
4. 釣り人へのお願い:抱卵個体のリリースを
ガシラは成長が非常に遅い魚です。
20cmクラスになるまでには、数年かかると言われています。
また、根魚(ロックフィッシュ)の特性上、一度釣り切ってしまうと、その場所の個体数が回復するまでには長い年月が必要です。
もし、お腹が大きく膨らんだ**「抱卵(実際には仔魚が入っている)個体」**が釣れた場合は、ぜひ優しくリリースしてあげてください。
お母さんガシラ1匹をリリースすることは、数千、数万匹の未来のガシラを守ることにつながります。
いつまでも楽しい釣りが続けられるよう、ご協力をお願いいたします。
まとめ
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ガシラは卵を産み落とさず、お腹で孵化させてから産む「卵胎生」。
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稚魚(仔魚)の状態で産むことで、外敵から食べられるのを防いでいる。
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冬から春にかけてはお腹に赤ちゃんがいる可能性が高い。
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お腹の大きい個体はリリースして、未来の資源を守ろう。
身近な魚ですが、知れば知るほど奥が深いガシラ。
この知識を持って釣りをすれば、一匹一匹への愛着がさらに湧いてくるはずです。
釣太郎より一言
これからの季節、南紀の堤防や磯では良型のガシラが狙えます。
釣太郎では、ガシラ狙いに最適なブラクリ仕掛けや、特効エサの「カツオのハラモ」「キビナゴ」なども豊富に取り揃えております。
釣行の際は、ぜひ各店へお立ち寄りください!

