釣りの世界では、
昔からこんな言葉があります。
「同じサイズなら、
顔が小さい魚を持って帰れ」
さらに冗談半分で、
「人も魚も、顔がでかいのは損や」
などと言われることもあります。
ではこの言葉、
ただの迷信なのでしょうか。
結論から言います。
魚に関しては、かなり理にかなっています。
なぜ「顔が大きい=マズイ」と言われるのか。
釣り人目線で解説します。
そもそも「顔が大きい」とはどういう状態か
魚の顔が大きいとは、
頭部の割合が胴体に対して高い状態を指します。
具体的には、
目からエラぶたまでが長い
胴が細く見える
体高が低い
こういった個体です。
重要なのは、
魚のサイズではなく比率です。
同じ30cmでも、
顔が大きい魚
顔が小さい魚
ははっきり分かれます。
顔が大きい魚が「マズく感じやすい」理由
理由はとてもシンプルです。
可食部の割合が少ない
これに尽きます。
顔が大きい魚は、
頭
エラ
内臓
骨
の比率が高くなります。
結果として、
身の量が少なくなります。
さらにもう一つ重要な点があります。
それは、
身の性質です。
顔が大きい魚は「成長途中」が多い
顔が大きい個体は、
成長のバランスが
まだ整っていない魚であることが多い。
魚は成長初期、
まず頭部や内臓が発達します。
その後、
泳ぐ力が必要になる段階で、
胴体の筋肉が一気に付いてきます。
つまり、
顔が大きい魚は
「これから太る途中」
の可能性が高い。
この段階の魚は、
身に水分が多く
筋肉の密度が低い。
刺身にすると、
水っぽく感じやすい理由です。
顔が小さい魚が美味しい理由
逆に、
顔が小さい魚はどうでしょうか。
胴体が太い
体高がある
尾ビレの付け根が太い
これは、
よく泳ぎ、
しっかり筋肉が付いた魚
の特徴です。
筋肉量が多い魚は、
余分な水分が少なく、
旨味成分が濃縮されています。
だから、
同じ魚種
同じサイズ
でも、
顔が小さい魚の方が
「味が濃い」
「歯ごたえが良い」
と感じやすくなります。
「人も顔が大きいとマズイ」の本当の意味
ここで、
人の話に戻します。
「人も魚も顔が大きいとマズイ」
これは、
見た目の話ではありません。
意味はこうです。
中身より外側が目立つ状態は、
評価されにくい
魚で言えば、
頭ばかり大きくて
身が付いていない。
人で言えば、
口だけ達者で
中身が伴っていない。
釣り人の世界では、
とても分かりやすい例えです。
釣り場で使える実践的な見分け方
釣った瞬間に、
次をチェックしてください。
顔と胴のバランス
体高
尾ビレの付け根
この3点を見るだけで、
その魚が
「食べて美味しい個体か」
かなりの確率で判断できます。
特に刺身狙いなら、
迷わず
顔が小さい方をキープ
です。
まとめ
顔が大きい魚は可食部が少ない。
成長途中で水っぽい個体が多い。
顔が小さい魚は筋肉量が多く旨味が濃い。
これは迷信ではなく理屈がある。
「人も魚も顔が大きいとマズイ」
この言葉は、
釣り人の長年の経験から生まれた、
非常に的確な表現です。
次の釣行では、
ぜひ魚の顔にも注目してみてください。
釣果の価値が、
一段階上がります。

