幻の高級魚「紀州産クエ」──なぜ1%しかない極上ブランドなのか? クエとは?その魅力と特徴

クエ(標準和名:モロコ)は、ハタ科に属する大型の海水魚で、特に冬場に脂が乗り、

鍋料理として絶品とされる高級魚です。

体長は最大で1メートルを超え、重量は20kg以上になることもあります。

身は白くて締まりがあり、脂の甘みと旨味が強く、加熱しても硬くならず、ぷりぷりとした食感が特徴です。

クエの漁獲量は年々減少

天然のクエは成長が非常に遅く、10kgを超えるまでに15年以上かかるとされます。

岩礁域など限られた環境に生息し、定着性が高いため、乱獲や環境変化の影響を受けやすく、

全国的に資源量が減少しています。

特に大型個体の漁獲は激減しており、天然物は“幻の魚”と呼ばれるほど希少です。

紀州産クエが“極上”とされる理由

1. 歴史と食文化

和歌山県では古くから冬の郷土料理「クエ鍋」として親しまれ、特に日高町や白浜町では

観光資源として確立されています。

地元では「クエを食べると他の魚が食べられなくなる」と言われるほどの美味しさで、

冬の味覚の王様として君臨しています。

2. 品質管理と漁法

紀州産のクエは一本釣りや定置網で丁寧に扱われるため、身質が良く、脂乗りも抜群です。

漁師の技術と経験により、魚体の傷みが少なく、鮮度が保たれたまま出荷されます。

3. 養殖技術の進化

近畿大学水産研究所などが20年以上かけて養殖技術を確立し、「紀州本九絵」としてブランド化。

天然に近い環境で育てられた養殖クエは、脂の乗りや身質が天然物に匹敵するほどの品質を誇ります。

紀州産は全体の“1%”しかない希少ブランド

全国で流通するクエのうち、紀州産はわずか1%未満とされており、まさに“幻の魚”と呼ばれるに

ふさわしい希少価値があります。

これは、和歌山県の限られた漁場と厳格な品質管理によるもので、他地域では真似できない

ブランド力を築いています。

全国で最もクエが水揚げされる地域は?

和歌山県が天然・養殖ともにクエの水揚げ量で全国トップクラス。

特に白浜・日高エリアは「クエの本場」として知られ、毎年冬になるとクエ料理を目当てに多くの観光客が訪れます。

地元の漁協や飲食店が連携し、ブランド価値を高める取り組みも活発です。

養殖クエは全体の約30〜40%

近年の統計では、養殖クエは全体の約30〜40%を占めるまでに成長しており、安定供給が可能になってきています。

特に紀州産の養殖クエは、天然物に近い味と食感を持ち、価格も比較的安定しているため、

飲食店や家庭用として人気が高まっています。

クエ人気は今どうなっている?

冬の味覚としての人気は年々高まり、特に「クエ鍋」は高級旅館や飲食店での定番メニューに。

グルメツアーやふるさと納税でも注目されており、SNSやメディアでも取り上げられる機会が増えています。

特に若年層の間でも「一度は食べてみたい高級魚」として認知が広がっています。

トラフグとどちらが人気?

価格帯ではトラフグの方が手頃で流通量も多いですが、希少性・脂の乗り・旨味の深さではクエが圧倒的に上。

特にグルメ層やリピーターにはクエの方が人気が高い傾向があります。

トラフグが“高級魚の定番”とすれば、クエは“究極の贅沢”として位置づけられています。

まとめ:紀州産クエは“食のブランド”

紀州産クエは、希少性・品質・歴史・文化のすべてを兼ね備えた“食のブランド”です。

全体の1%しかないという希少価値は、単なる数字ではなく、地域の誇りと漁師の技術の結晶です。

冬の味覚として、そして和歌山の魅力として、今後ますます注目される存在となるでしょう。


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