石鯛狙いのウニ餌にタコが食いつく!なぜ離れない?意外な捕食行動を徹底解説

石鯛狙いの定番エサといえば「ウニ」。

しかし南紀の磯では、タコがこのウニに食いついて離れないという現象がしばしば起こります。

常連釣り師の言葉を借りると、

「石鯛を狙ってたら、ウニにタコが巻きついて離れへん。仕方ないから釣ったわ。」

──これ、実は偶然ではなく、生態的に理にかなった行動なのです。

なぜタコはウニを食べるのか

タコは“貝類・甲殻類・棘皮動物”を好む

タコの食性は非常に幅広く、
・カニ
・貝
・小魚
・エビ
・ウニ(棘皮動物)
といった殻やトゲのある生き物を器用に食べるのが特徴です。

タコは驚異的な知能と腕力を持ち、
トゲだらけのウニでさえ、脚で押さえつけて殻を割り、内部の身を吸うことができます。


吸盤の力で「離れない」

タコの吸盤は1個あたり約1kgの吸着力があり、
8本の脚すべてを使えば数十kgの力で獲物を固定できます。

一度ウニに興味を持って抱きついたら、
釣り針ごと抱え込んで簡単には離さないため、釣り人の仕掛けにずっしり重みが出るのです。


石鯛釣りで起こる「タコ食いつき事件」

タコが釣れるシチュエーション

南紀地方では、初夏から秋にかけて浅場でタコの活性が上がります。
この時期、石鯛狙いで投入した生ウニガンガゼなどのエサにタコが反応するケースが多発。

タコは夜行性で、ウニが磯底で動く(潮で揺れる)様子を「獲物」と誤認。
特ににおいの強いウニの内臓部分に強く反応します。


常連釣り師はどう対応しているか

石鯛狙いでタコがエサに付いた場合、
多くの常連はこう言います。

「タコが離れんのやったら、もう釣ったるしかない!」

実際、針を飲み込むことは少ないので、
腕力で引き剥がすよりも、そのままゆっくり巻き上げてタコとして釣り上げるのが賢明。


タコがウニを好む理由(生態学的視点)

要素 内容
食性 貝・カニ・ウニなど硬い殻の生物を主食
行動 夜行性・視覚と触覚に優れる
攻撃方法 吸盤で固定し、クチバシ状の口で殻を破壊
味覚 アミノ酸に反応、旨味を感知する能力が高い

タコにとってウニは「身が柔らかく高栄養」なごちそう。
棘があっても気にせず、内臓ごと食べてしまうのです。


釣り人が気を付けるべきこと

ウニ餌の消耗を防ぐには

タコが多い季節には、
・投入後10分ほどでエサを確認
・エサの殻が割れていたら交換
・タコが掛かれば素直に“お土産確保”

というスタイルが推奨されます。


タコが多い=石鯛のエサ場が豊富

実は、タコが多い磯ほど石鯛のエサ(ウニ・ヤドカリ・カニ)が豊富。
つまり、タコがいる場所は石鯛も回ることが多いのです。

ウニを守るタコと、それを狙う石鯛──。
このバランスが崩れると、タコの天下になることもあります。


釣りのトラブルも“楽しむ心”で

ベテランほど、予想外の出来事を楽しみます。
「石鯛狙いでタコが釣れた」
それは、自然の中でしか味わえない“臨場感ある瞬間”です。

タコは食材としても高級。
結果的に「外道がごちそうになる」ことも珍しくありません。


要約

  • タコはウニも食べる、れっきとした捕食者。

  • 吸盤の力で離れず、釣り上げるしかない。

  • タコが多い場所は、実は石鯛の好環境でもある。

  • トラブルも釣りの楽しみの一部として受け入れよう。


FAQ

Q1:タコがウニを食べるのは珍しいこと?
A1:いいえ。全国的に見てもタコはウニを捕食します。南紀では特にウニ餌への反応が強い傾向にあります。

Q2:タコを避ける方法はある?
A2:完全には避けられませんが、夜釣りや濁り潮を避け、明るい時間帯に狙うとタコの接触が減ります。

 

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