2025年は全国的に海水温が異常に高く、釣果や魚の分布にも影響が出ています。黒潮の蛇行・エルニーニョ・地球温暖化など複数の要因を、釣り人目線でわかりやすく解説します。
最初に
今年の夏は「海がぬるい」と感じた人が多いのではないでしょうか。
実際、気象庁やJAMSTEC(海洋研究開発機構)の観測では、日本近海の水温が平年より1〜3℃も高い状態が続いています。
釣りをする人ならすぐ体感できるこの「異常高水温」。
いったいなぜ起きているのか。
そして魚たちはどんな影響を受けているのか。
釣り人目線で、科学的にわかりやすく解説していきます。
目次
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今年の水温が高い主な原因
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黒潮の蛇行がもたらす沿岸の高水温
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風が弱いと水温が上がる理由
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エルニーニョ現象と大気の動き
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釣り人への影響:魚の分布が変わる
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今後も続くのか?高水温の見通し
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まとめ
1. 今年の水温が高い主な原因
今年の日本近海の高水温は、複数の要因が重なった結果です。
代表的なのは次の3つ。
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地球温暖化による「海全体の底上げ」
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黒潮の蛇行による「暖流の接近」
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夏の気象条件(風が弱く日射が強かった)
気象庁のデータによると、日本近海の100年あたりの上昇率は+1.3℃。
これは世界平均の約2倍のスピードで温まっていることになります。
つまり、今年の異常は「一時的な出来事」ではなく、長期的な温暖化の延長線上にあります。
2. 黒潮の蛇行がもたらす沿岸の高水温
黒潮(日本を流れる強い暖流)は、通常なら紀伊半島沖を東へ抜けていきます。
しかし今年はその黒潮が**蛇行(ループ状のコース)**を描いて、本州に近づいています。
黒潮が陸に寄ると、黒潮の「暖かい海水(26〜28℃)」が沿岸部まで流れ込みます。
結果、普段なら冷たい潮が届く三陸沖や紀伊水道までも、ぬるい海水に覆われるのです。
たとえば紀南沿岸では、黒潮が接岸するたびに海面水温が一気に2〜3℃上昇することも珍しくありません。
これは釣り人にもすぐ体感できる変化で、アオリイカや青物の動きにも影響します。
3. 風が弱いと水温が上がる理由
今年の夏は「風が弱かった」ことも大きな要因です。
海の表面は太陽光で温まりますが、風が吹けば下の冷たい層と混ざって平均化されます。
しかし風がないと、混ざらずに表面だけがどんどん加熱されます。
まるで鍋をかき混ぜないまま火をかけたような状態。
これが数週間続けば、沿岸の表面水温はあっという間に高くなります。
釣り人が堤防で感じる「風がない=暑い」は、海にも同じことが起きているのです。
4. エルニーニョ現象と大気の動き
昨年から続くエルニーニョ現象も、水温を押し上げる原因の一つ。
太平洋赤道付近で海水が暖まると、大気の流れが変化し、日本付近に湿った南風が吹きやすくなります。
この風が暖かい空気を運び、太平洋岸の海面温度を押し上げる。
結果、黒潮の影響と重なって「ぬるい海」が広がるのです。
この現象は、南紀地方でも顕著で、夏場のアジ・イサキ・アオリイカが深場へ逃げる傾向が確認されています。
5. 釣り人への影響:魚の分布が変わる
高水温は、魚たちの行動にも直接影響します。
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アジ:表層の酸素が減り、夜は底層へ下がる
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グレ:水温が高すぎると深場へ移動
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アオリイカ:表層の温度変化を嫌い、朝夕しか浅場に寄らない
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タチウオ:高水温期は沿岸より沖での群れ形成が中心
つまり、いつもと同じポイントでも「魚がいない」と感じるのは、水温のせいで居場所が変わっている可能性があります。
また、南方系の魚(ツバメウオ・ソウシハギなど)が和歌山や高知で普通に見られるなど、魚種の北上現象も顕著です。
6. 今後も続くのか?高水温の見通し
気象庁の長期予報では、秋以降も海面水温は高止まりすると見られています。
理由は、海の中層にたまった熱が簡単には逃げないためです。
表面が冷えたように見えても、50m以深には温かい水が大量に残っており、これが冬でも水温を支える形になります。
つまり、「ぬるい海」はまだしばらく続く可能性があります。
ただし、黒潮の蛇行が解消すれば一気に水温が下がることもあります。
黒潮は数年周期で大きく動くため、2026年以降には反転現象も起こり得ます。
7. まとめ
今年の水温上昇は、地球温暖化・黒潮蛇行・風の弱さ・エルニーニョなど、複数の要因が重なった結果です。
釣り人にとっては、魚の行動や釣果に直結する重要な現象。
「去年と同じ釣り方が通用しない」と感じたら、それは自然が変わったサインです。
その変化を読める人こそ、これからの時代に強い釣り人といえるでしょう。
要約
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日本近海の水温は100年で+1.3℃上昇
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黒潮が紀伊半島や四国に接近し、沿岸の水温上昇
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風が弱く日射が強い年は表面が過熱
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エルニーニョ現象で南風が多く湿暖化
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魚が深場・沖側に移動、釣果変動
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黒潮の蛇行が解消するまで高水温は続く可能性


