卵からふ化までのスピード
・産卵期は主に春(4月〜6月)。
・水温が18℃前後になると、藻場やテトラ帯のホンダワラなどに卵を産み付けます。
・卵から稚イカがふ化するまでの期間は約30〜40日。
・水温が高い年は25日前後でふ化するケースもあり、気温・黒潮の流れによって差が出ます。
ふ化後の急成長
・ふ化したアオリイカのサイズは約0.8〜1.2cm。
・最初の1か月で約4〜5cmまで成長。
・餌は主に小型の甲殻類(ヨコエビなど)。
・水温20〜25℃の環境では1日あたり体重が約5〜8%増加するほどの驚異的なスピード。
夏場の成長ピーク
・水温が安定する7〜9月は成長速度が最も速い。
・ふ化後約3か月で**10〜15cm(150〜200g)**に到達。
・プランクトンや小魚を積極的に捕食するため、成長率が一気に上がります。
・特に南紀や九州など黒潮の影響を受ける地域では、3か月で300g超えの例も報告。
秋イカシーズン(新子)
・9〜11月は「秋イカシーズン」と呼ばれ、15〜25cm(200〜500g)の新子がメインターゲット。
・ふ化からわずか4〜5か月で釣り対象サイズへ。
・釣り人にとって最も数釣りしやすい時期。
・柔らかく甘みが強い身質は食味も抜群。
冬を越して親イカへ
・冬を越えたアオリイカは成長スピードがやや鈍化するものの、
8〜10か月で1〜2kg級の親イカに成長。
・春(4〜6月)には2〜3kg超えの大型が産卵を迎える。
・黒潮の暖流が強い南紀・沖縄では、3kg超えも珍しくありません。
成長に影響する要因
・水温:高いほど代謝が上がり成長が早い。
・餌の豊富さ:アジ・小魚が多い海域では体重増加が加速。
・塩分濃度:黒潮域の安定した塩分は成長に好条件。
・遺伝的個体差:同じ海域でも成長スピードには個体差がある。
釣り人が活用すべきポイント
・秋=数釣り、春=大型狙いというセオリーを理解して釣行計画を立てる。
・水温が例年より高い年は「秋イカのサイズアップ」が期待できる。
・新子期はエギサイズを2.5〜3号に落とすことでヒット率が向上。
・春の親イカ狙いは3.5〜4号の大型エギが有利。
まとめ
アオリイカは卵からわずか数か月で釣り対象サイズに成長する海のスプリンターです。
成長スピードを理解すれば、シーズンごとの狙い方やエギサイズの選択がより明確になります。
釣り人にとって「知識=釣果」。
水温や成長目安を意識した釣行で、南紀・和歌山の豊かな海をより楽しみましょう。


