黒潮の大蛇行が終息するとどうなるか?VOL.2

では、農業に対する影響はどうでしょうか

 

黒潮の大蛇行が終息すると、日本の太平洋沿岸の気候や海水温が変化するため、農業にも以下のような間接的な影響が出る可能性があります。


■ 黒潮大蛇行とは?

・黒潮が紀伊半島沖〜関東沖で大きく蛇行し、通常より北へ流れ込まない現象。
・発生すると、関東・東海沿岸の海水温が低下しやすく、気候にも影響。


■ 大蛇行終息後の主な変化

① 関東・東海の冬が暖かくなる傾向

・黒潮が本州沿岸に接近するため、冬でも沿岸地域が暖かく・湿った空気に包まれやすくなる。
・これにより、霜害や冷害リスクがやや軽減

→【農業影響】:
・露地野菜や果樹において、寒害による品質劣化が少なくなる可能性。


② 初夏~梅雨の雨量が増加する可能性

・黒潮が接岸し、水蒸気が多く供給されると、梅雨前線が活発化しやすくなる。
・特に紀伊半島~関東での降水量が多くなる傾向。

→【農業影響】:
・稲作では田植え期に十分な水を確保できる一方、
・野菜・果樹では過湿・病害虫被害が懸念される。


③ 夏場の高温傾向が強まる

・海からの暖かい空気が流入しやすくなり、猛暑の可能性が高まる
・地表温度が高くなり、農作物への高温障害日焼け症状の増加が懸念。

→【農業影響】:
・トマト・ナス・ピーマンなどでは、着果不良や果実焼けが起こりやすい。
・稲では白未熟粒の増加=品質低下に注意が必要。


④ 台風が東寄りのルートをとりやすくなる

・蛇行が終息し、黒潮が通常ルートに戻ると、台風が本州へ接近・上陸しやすい

→【農業影響】:
・果樹や施設園芸(ビニールハウスなど)で、台風による被害増加のリスク。


■ まとめ:黒潮大蛇行終息が農業に与える影響

項目 影響の方向性 農業への具体的影響
冬の気温 上昇傾向 霜害・冷害リスク低下(露地栽培にプラス)
梅雨の雨量 増加 水稲にはプラス、露地野菜には病害虫リスク増
夏の気温 上昇傾向 高温障害・品質低下のリスク(要対策)
台風のルート 東寄り 台風被害リスク増(果樹・施設栽培に注意)
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