砂浜を歩いていると、たまに目にする透明で美しいシーグラス。
今回の写真のように、波打ち際に打ち上げられたシーグラスは、一見すると自然が生んだ宝石のように見えます。
ではこのガラス片、環境への影響は本当にないのでしょうか?
釣り人や海岸を愛する方々に向け、わかりやすく解説します。
シーグラスとは何か?
・シーグラス(ビーチグラス)とは、ガラス製品の破片が波に揉まれ、角が取れて丸みを帯びたものです。
・元は瓶や窓ガラス、食器などが割れて流出したものがほとんどです。
・波と砂の摩擦で研磨され、数十年かけて独特の風合いになります。
ガラスは自然に悪影響を与えないのか?
【1】有害物質は基本的に含まれない
・ガラスは主成分が**二酸化ケイ素(SiO₂)**で、自然界の砂とほぼ同じ成分。
・プラスチックや金属とは異なり、有害な化学物質を海に溶出する心配は基本的にありません。
【2】分解はされない
・ガラスは非常に安定した物質であり、半永久的に残存します。
・自然分解はほぼ期待できませんが、摩耗して砂の一部になっていきます。
【3】ケガや事故の原因になる可能性
・まだ角が鋭利な状態の**未熟なシーグラス(割れた直後のガラス片)**は危険。
・裸足で歩くビーチや、犬が散歩する場所では怪我のリスクがあります。
・波打ち際でガラス片を見つけたら、できるだけ回収するのが望ましいです。
プラスチックゴミとの違いは?
| 項目 | ガラス | プラスチック |
|---|---|---|
| 分解速度 | 非常に遅い(摩耗はする) | 非常に遅い(細かく分解しマイクロプラスチック化) |
| 有害物質 | ほぼ無害 | 添加剤や有害物質を放出 |
| 生物への害 | 飲み込まれるリスクは低い | 飲み込まれやすく、生物死の原因に |
シーグラスは環境問題ではなく美化問題?
・美観の問題としては無視できません。
・人工物が少しでも自然海岸に存在すること自体、不自然と感じる人もいます。
・特に観光地や景勝地では、「ゴミ」と「シーグラス」の線引きが難しいこともあります。
釣り人やアウトドア愛好者への呼びかけ
・釣行中に見つけたガラス片は、なるべく回収して持ち帰る意識を持ちましょう。
・海岸清掃ではガラス片も拾われるケースが多く、地域の環境保全に貢献できます。
・**「海に優しい釣り人」**を目指すことが、美しい釣り場を守る第一歩です。
まとめ
シーグラスは、「害は少ないが残り続けるゴミ」と言えます。
プラスチックゴミと比べれば海洋生物への影響は微小ですが、元々は人間が捨てたゴミに変わりありません。
自然の美しさを保つためには、ガラスも含めてあらゆるゴミを出さない・拾う行動が大切です。
美しい海岸線を未来に残すのは、私たちの心がけ次第です。


