この写真に写っているのは、主に以下の天然のカキ類です。
| 種名 | 特徴 |
|---|---|
| イワガキ | 夏に旬を迎える大型のカキ。南紀では岩礁や磯に密着して群生。貝殻はごつごつ。 |
| シカメガキ(イボガキ) | 表面に“いぼ”状の凹凸があり、岩肌に密着して生息。味は淡白。 |
■ 生息場所はどこ?
✅ 潮間帯の岩肌(潮が引いたときに現れる場所)
✅ 波当たりの強い外洋側の磯(南紀のようなリアス式海岸に多い)
✅ テトラポッドの裏、堤防の基部、磯の割れ目にもびっしり
特に長年波に洗われる岩場では、下地の岩が見えなくなるほど牡蠣が密集します。
■ 特徴と困るポイント(釣り人目線)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シモリとして存在 | アオリイカのヤエン釣りやフカセ釣りで糸が引っかかる |
| ラインカッター | PEラインやフロロを一瞬で切る鋭利さを持つ |
| 滑る足元 | 磯ブーツでも滑ることがあり、転倒の原因にも |
| 仕掛けロス | 根掛かり率が高く、エギやオモリを大量にロストすることも |
■ 実は自然の恵み!役立つ面も
✅ 海水の浄化作用
・カキは1日に数十リットルもの海水をろ過し、水質改善に貢献しています。
✅ 小魚の隠れ家
・カキ殻の隙間は、メバル、カサゴ、エビ類などの住処になります。
✅ 地磯の指標
・岩肌にびっしり牡蠣が付いていれば、波が直接あたる好環境の証拠。釣果が期待できる場所でもあります。
■ 釣り人向け対策
・太めのハリスやフロロを使用(2.5号以上推奨)
・ラインを浮かせる誘導ウキ仕掛けで回避
・ヤエン釣りでは、アジの泳がせ操作で岩の隙間に入らせない工夫が重要
・磯靴はフェルトスパイク底タイプがベスト
■ まとめ
-
南紀の磯に多く見られる牡蠣は「イワガキ」「イボガキ」
-
ラインカッターの異名を持つ釣り人泣かせの存在
-
ただし、海の浄化や小魚の住処としては優れた“海のフィルター”でもある
-
磯釣りでは「牡蠣帯をどう攻略するか」が釣果のカギになる


