大雨が降ると河口から真っ茶色の水が、海に広がっていくのは定番シーン。
雨水が海に流れ込むと**「浮く」**ように見える理由は、主に以下の2つの要因が考えられます。
1. 密度差
- 雨水の密度は、海水よりも低いです。
- 海水は塩分を含むため、雨水よりも密度が高くなります。
- 密度が低い雨水は、密度が高い海水の上に浮き上がるように見えるのです。
2. 拡散
- 雨水が海に流れ込むと、徐々に周囲の海水と混ざり合っていきます。
- この拡散過程では、雨水が海水の密度に近づくまで、層状構造が形成されます。
- 上層は雨水の影響で密度が低く、下層は海水の影響で密度が高くなります。
- これが、雨水が海に浮いているように見えるもう一つの理由です。
海と同質化する期間は、様々な要因によって異なりますが、一般的には数日から数週間程度です。
影響を与える要因
- 雨水の量:雨の量が多いほど、海と同質化するのに時間がかかります。
- 河川の流量:河川の流量が多いほど、海に流れ込む淡水が薄まり、海と同質化するのに時間がかかります。
- 海水の塩分濃度:塩分濃度が高い海ほど、雨水の密度差が小さくなり、海と同質化するのに時間がかかります。
- 風:風があると、海水の撹拌が促進され、雨水が海水と混ざりやすくなります。そのため、海と同質化するのに時間が短くなります。
- 水温:水温が高いほど、拡散速度が速くなり、海と同質化するのに時間が短くなります。
このように、雨水が海と同質化する期間は、様々な要因によって大きく左右されます。