台風の通過後、漁港内や砂浜には驚くほど大量の流木やゴミが打ち上げられます。
これには、地形や自然の力が複雑に絡み合った明確な理由が存在します。
主な要因について解説します。
大雨による河川からの流入
台風がもたらす猛烈な雨は、山や街のゴミを一気に海へと運びます。
増水した河川の激しい流れにより、山林の倒木や枯れ枝が流木となります。
同時に、市街地のプラスチックゴミなどもまとめて海に排出されます。
打ち上げられるゴミの多くは、もともと陸上にあったものです。
強風と高波による吹き寄せ効果
海に流れ出た漂流物は、台風の強風によって海岸方向へ押し戻されます。
猛烈な向かい風と高波が重なることで、沖合に出るはずのゴミが沿岸部に滞留します。
これが満潮や高潮のタイミングと重なると、さらに奥深くの陸地までゴミが運ばれます。
漁港の構造によるトラップ効果
漁港はもともと、波を遮り船を安全に係留するための構造になっています。
防波堤が波の力を弱めるため、一度港内に入り込んだゴミや流木は外に出られなくなります。
結果として、港の奥やスロープ部分に大量の漂着物が溜まり続けることになります。
砂浜の地形で波が砕ける影響
砂浜は遠浅の地形が多く、波が砕けやすい特徴を持っています。
波が砕ける際、海面付近に浮遊しているゴミが一気に浜へ押し上げられます。
引き波の力よりも打ち寄せる力の方が強いため、重たい流木でも砂浜に残されます。


