アオリイカを狙うヤエン釣りや、青物を狙う飲ませ釣りで、誰もが一度は悩むのが「アジの掛け方」です。
活きアジをいかに元気に泳がせ続けるかは、その日の釣果を左右する極めて重要なポイントです。
今回は永遠のテーマである「鼻掛け」と「背掛け」、それぞれのメリットとデメリットを徹底比較します。
圧倒的な生命力維持なら「鼻掛け」
アジを最も長持ちさせたいのであれば、軍配は「鼻掛け」に上がります。
鼻の穴の硬い部分(鼻隔)に針を通すこの方法は、アジの筋肉や内臓に一切傷をつけません。
そのため、アジへの肉体的ストレスが極めて少なく、長時間元気に泳ぎ続けてくれます。
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メリット: 弱りにくく、長時間の投入に向いている。
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デメリット: 針が外れやすく、強引なキャストには不向き。
狙ったタナへ誘導しやすい「背掛け」
一方で、狙ったポイントや水深へアジをコントロールしたい時は「背掛け」が有利です。
背びれの付け根付近に針を通すことで、アジの姿勢が安定し、潜ろうとする力を利用しやすくなります。
ただし、背中の筋肉に針を通すため、どうしても鼻掛けに比べると体力の消耗は早くなります。
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メリット: 針が外れにくく、アジを潜らせやすい。
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デメリット: 筋肉を傷つけるため、鼻掛けよりも弱りやすい。
科学的に見る「30度の角度」の重要性
活きアジを泳がせる際、理想的なのはアジが斜め下30度の角度で泳いでいる状態です。
鼻掛けの場合、アジは自然な姿勢で泳ぐため、この角度を維持しやすくなります。
逆に背掛けで無理に引っ張ってしまうと、アジがパニックを起こして体力を使い果たしてしまうことがあります。
状況に合わせた使い分けがプロの技
「どちらか一方が正解」というわけではありません。
例えば、アジを遠投して広範囲を探りたい時は外れにくい「背掛け」。
アジの数が限られており、一つのポイントをじっくり攻めたい時は「鼻掛け」といった使い分けが理想です。
アジが弱ってから交換するのではなく、弱る前にその特性を活かした掛け方を選ぶこと。
これが、南紀の気難しい大物を仕留めるための第一歩です。


