結論から言えば、
「質の南紀、量の九州南部」。
しかし単純な優劣では語れません。
地形、潮流、水温、釣り人密度。
すべてが違う。
今回は構造から比較します。
① 海の構造の違い
南紀(和歌山県南部)
特徴はリアス式海岸。
入り組んだ地形。
無数の小場所。
磯とワンドの複合地形。
さらに黒潮の分流が接近。
水温は冬でも比較的安定。
透明度が高い。
大型が出やすい環境。
特に串本周辺は黒潮の影響が強く、
サイズが出やすい傾向があります。
九州南部(鹿児島・宮崎南部)
こちらも黒潮圏内。
ただしスケールが違う。
外洋型。
広大。
ダイナミック。
潮の動きが大きい。
ベイト量が多い。
回遊性の個体が多く、
春は数がまとまりやすい。
② サイズ傾向の比較
南紀は
「春の大型率が高い」。
3kgクラスの実績が毎年出る。
ポイントが分散しているため、
居着き型が育ちやすい。
九州南部は
「数と回遊型」。
2kg前後がまとまることが多い。
サイズの最大値はほぼ互角。
安定感は九州南部。
大型率は南紀。
という印象です。
③ 人口密度とプレッシャー
ここが大きな差。
南紀は人口が少ない。
みなべ 約12,000人
白浜 約20,000人
すさみ 約3,500人
串本 約15,000人
海の広さに対して人が少ない。
つまり
スレにくい。
九州南部は広大ですが、
地元アングラー人口も多い。
有名ポイントは混雑しやすい。
④ 水温の安定性
黒潮の蛇行により、
南紀は年によってムラが出る。
黒潮が離れると水温が落ちる。
九州南部は黒潮本流に近い。
水温が安定しやすい。
この点は九州南部が強い。
⑤ アクセスと釣り環境
南紀は関西圏からのアクセスが良い。
大阪から約2時間半。
九州南部は遠征型。
本気組が集まる。
釣り場のスケール感は九州。
地形のバリエーションは南紀。
まとめ
南紀の強み
リアス地形。
黒潮分流。
人口が少ない。
大型率が高い。
九州南部の強み
黒潮本流。
水温安定。
広大なフィールド。
回遊量が多い。
結論。
どちらも日本トップクラス。
しかし
「大型を狙うなら南紀」
「数を安定させるなら九州南部」
この傾向が見えてきます。

