大阪はOK、和歌山はNG?タコ釣りのルールが「県境」で激変する理由

関西の釣り人にとって、身近で美味しいターゲットである「タコ」。

大阪湾ではタコ釣りが夏の風物詩として定着していますが、隣の和歌山県に入ると、その常識は一変します。

「知らなかった」では済まされない、海域ごとのルールと漁業権の深い事情を解説します。

漁業権の壁。和歌山でタコ釣りが禁止されている理由

結論から言うと、和歌山県内のほとんどの沿岸部では、マダコが「共同漁業権」の対象に設定されています。

これは、漁師さんが生活のために守り、育てている「大切な資源」であることを意味します。

  • 漁業権の設定の違い 大阪湾の一部では、レジャーとしてのタコ釣りが認められている区域が多い一方、和歌山県では伝統的にタコ漁が盛んであり、漁協が厳格に管理しています。

  • 資源保護の考え方 和歌山の海は岩礁帯が多く、タコにとって絶好の住処です。 しかし、無制限に釣られてしまうと漁業者の死活問題に直結するため、一般の釣り人による採捕を認めていないエリアが圧倒的です。

  • 「密漁」とみなされるリスク 和歌山では、例え1匹であっても、許可なくタコを釣る(獲る)行為は「密漁」となり、罰金や検挙の対象になる可能性があります。


なぜ同じ関西でここまで違うのか?

漁連や各漁協の判断が分かれる最大の理由は、その海域における「主要な漁業対象」が何かによります。

大阪湾では、遊漁船との共存やレジャー振興に力を入れている側面がありますが、和歌山は「獲る漁業」としての伝統が非常に強く、資源の独占的な管理が優先されています。

また、水温や潮流の変化によりタコの個体数が変動しやすい繊細な海域であることも、厳しい制限の背景にあります。


釣り人がトラブルを防ぐための心得

せっかくの釣行を台無しにしないために、以下のことを徹底しましょう。

  1. 事前に「共同漁業権」を確認する 和歌山県のホームページや各漁協のサイトには、漁業権の対象となる魚種が明記されています。

  2. 釣れてしまったら、すぐにリリース 外道として針にかかってしまった場合も、速やかに優しく海へ戻してください。 キープした時点でルール違反となります。

  3. 郷に入っては郷に従う 「大阪ではいいのに」という理屈は、海のルール(法律)の前では通用しません。 その土地のルールを尊重することが、釣り場を守ることにも繋がります。


釣太郎からのお願い

釣太郎がある南紀エリアも、もちろん例外ではありません。

和歌山の豊かな海を守り、地元の漁師さんと良好な関係を築いていくことが、末長く釣りを楽しむための絶対条件です。

タコ釣りを楽しみたい方は、ルールが許可されているエリアや、専用の遊漁船を利用するようにしましょう。

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