モンゴウイカを釣って測ってみると、
「え、腕こんなに長いん?」
「アオリと全然ちゃうやん…」
と驚いたこと、ありませんか?
実はこれ、気のせいではありません。
👉 モンゴウイカの触腕は、アオリイカより明確に長いです。
しかも、ちゃんとした“進化的な理由”があります。
この記事では、
・どれくらい長さが違うのか
・なぜここまで伸びるのか
・生活環境との関係
・釣りとのつながり
まで、徹底解説します。
結論|モンゴウの触腕はアオリより30〜70%長い
まず結論です。
平均的に見ると、
👉 モンゴウの触腕はアオリより1.3〜1.7倍長い
ことが多いです。
サイズが大きい個体では、
👉 ほぼ2倍近くに見えるケース
も珍しくありません。
写真のような個体は、まさに典型例です。
そもそも「触腕」とは何か?
イカには腕が2種類あります。
✔ 普通の腕(8本)
✔ 触腕(2本)
この「触腕」が、
👉 獲物を一瞬で掴む専用アーム
です。
人間でいうと、
「伸びる手+吸盤つきグローブ」
みたいなものです。
ここが長いほど、
遠くの獲物を捕まえられます。
アオリイカとモンゴウイカの触腕比較
代表的なサイズで比較すると…
| 種類 | 体長 | 触腕の長さ |
|---|---|---|
| アオリイカ | 約30cm | 約15〜25cm |
| モンゴウイカ | 約30cm | 約25〜40cm |
同サイズでも、
👉 モンゴウの方が明らかに長い
のが分かります。
大型個体では50cm超えもあります。
理由①|生活場所がまったく違う
最大の理由はここです。
▶ アオリイカ
・中層〜表層
・藻場周り
・回遊型
=追いかけて獲るタイプ
▶ モンゴウイカ
・底中心
・砂地・泥底
・待ち伏せ型
=待って獲るタイプ
この違いが、腕の進化を分けました。
理由②|「待ち伏せ型」は腕が命
モンゴウは基本、
👉 動かずに獲物を待つ
スタイルです。
底にじっとして、
エビ・小魚・ハゼが来た瞬間、
👉 触腕を“ムチみたいに”伸ばす
これで捕まえます。
つまり、
✔ 自分が動かない
✔ 腕だけ動かす
必要がある。
だから長く進化しました。
理由③|砂地ではスピード勝負できない
アオリは、
水中を高速で飛びます。
一方モンゴウは、
砂地で動くと、
✔ 砂が舞う
✔ 位置がバレる
✔ 逃げられる
という不利があります。
だから、
👉 近づくより、伸ばす方が有利
なのです。
理由④|獲物の種類が違う
食べ物も影響しています。
▶ アオリの主食
・アジ
・イワシ
・回遊魚
→ 動きが速い
▶ モンゴウの主食
・エビ
・ハゼ
・底魚
・甲殻類
→ 動きが遅い
モンゴウは、
👉 遠くから確実に取る設計
になっています。
だから触腕が発達しました。
理由⑤|筋肉構造が違う
実は中身も違います。
モンゴウの触腕は、
✔ 伸縮筋が発達
✔ ゴムのように伸びる
✔ 収縮力が強い
構造になっています。
アオリより、
👉 バネ性能が高い
のです。
これが「異常に伸びる」理由です。
釣りとの関係|なぜモンゴウは重たいのか?
この長い触腕のせいで、
モンゴウは掛かると…
👉 「根掛かりみたいな重さ」
になります。
理由は、
✔ 腕でエギを抱く
✔ 底に張り付く
✔ 吸盤で固定
するから。
アオリの「走る引き」とは別物です。
なぜアオリはここまで長くならなかったのか?
逆に考えると分かります。
アオリは、
✔ 追撃型
✔ 高速移動型
✔ 視覚重視
なので、
👉 腕を長くする必要がない
のです。
スピードで勝つタイプだからです。
触腕の長さ=進化の結果
まとめると…
| 項目 | アオリ | モンゴウ |
|---|---|---|
| 狩り方 | 追撃型 | 待ち伏せ |
| 環境 | 中層 | 底 |
| 必要能力 | 速さ | リーチ |
| 触腕 | 普通 | 異常に長い |
完全に生き方の違いです。
味にも関係している?
実は間接的に関係します。
モンゴウは、
✔ 運動量少なめ
✔ 待機型
✔ 筋肉が柔らかい
結果、
👉 身が厚くて甘い
傾向があります。
アオリは、
✔ 運動量多
✔ 筋肉質
で、歯ごたえ重視です。
まとめ|モンゴウの触腕は「待ち伏せ用ロングアーム」
最後にまとめます。
✔ モンゴウはアオリより30〜70%長い
✔ 最大2倍近くなることもある
✔ 底で待つための進化
✔ 伸ばして獲る専用構造
つまり、
👉 触腕はモンゴウの武器そのもの
です。
長いのは異常ではなく、「完成形」なのです。

