アオリイカとモンゴウイカの違いを科学で解説|「身の硬さ・厚み・うま味・甘味」の正体とは?

アオリイカとは?(身が薄くて締まる理由)

アオリイカは、

👉 「薄い・締まる・歯ごたえがある」高級タイプのイカ

です。

これは偶然ではなく、体の構造と筋肉の性質によるものです。

🔬 アオリイカの身質の特徴

項目 内容
筋繊維 非常に細かく密集
水分 やや少なめ
コラーゲン 多い
運動量 非常に多い
身の構造 薄く何層にも重なる

👉 結論

アオリイカは、

✔ よく泳ぐ
✔ 回遊性が強い
✔ 筋肉を酷使する

👉 筋肉が鍛えられて硬くなる構造

になっています。

だから、

✅ 生でも締まる
✅ 噛むほど甘い
✅ 熟成で化ける

イカになるわけです。


🟧 モンゴウイカとは?(身が厚くて柔らかい理由)

モンゴウイカは、

👉 「分厚い・やわらかい・とろける系」イカ

です。

これは生活スタイルが全く違うからです。

🔬 モンゴウイカの身質の特徴

項目 内容
筋繊維 太くて疎
水分 多い
コラーゲン 少なめ
運動量 少ない
身の構造 分厚い一枚肉

👉 結論

モンゴウイカは、

✔ 海底にじっとする
✔ 待ち伏せ型
✔ あまり泳がない

👉 筋肉が発達しにくく、柔らかい

構造になります。

だから、

✅ 噛まなくても切れる
✅ 舌で溶ける
✅ 甘味が出やすい

タイプです。


📊 科学的比較|うま味・甘味・身質データ一覧表

 

ここからが本題です。

アオリイカとモンゴウイカの違いを、成分レベルで数値化するとこうなります。


🧪 ① 基本成分比較(100gあたり)

項目 アオリイカ モンゴウイカ
水分 約76% 約80%
たんぱく質 約18.5g 約16.2g
脂質 0.8g 0.6g
灰分 1.4g 1.2g

👉
アオリイカ=高たんぱく・低水分
モンゴウイカ=高水分・やわらか系


🧪 ② うま味成分(アミノ酸)比較(mg/100g)

成分 アオリイカ モンゴウイカ 役割
グルタミン酸 28 22 旨味の核
イノシン酸 6 4 コク
アラニン 120 140 甘味
グリシン 95 130 甘味
プロリン 45 30 コク

👉
アオリ=旨味重視
モンゴウ=甘味重視


🧪 ③ 甘味指数(官能評価+成分換算)

※研究データ+官能試験換算

指標 アオリイカ モンゴウイカ
甘味指数 ★★★☆☆ ★★★★☆
旨味指数 ★★★★☆ ★★★☆☆
コク指数 ★★★★☆ ★★☆☆☆

🧪 ④ 硬さ(テクスチャー測定値)

単位:N(ニュートン)

項目 数値
アオリイカ 約3.8N
モンゴウイカ 約1.9N

👉
約2倍の差があります。

これが「コリコリ感」の正体です。


🧠 なぜアオリイカは「噛むほど甘い」のか?

 

最大の理由はこれです。

👇

✔ グリコーゲン量が多い

アオリイカは筋肉内に、

👉 糖の貯蔵庫(グリコーゲン)

を大量に持っています。

死後:

グリコーゲン
↓ 分解
↓ ブドウ糖
↓ 甘味

に変わります。

だから、

✅ 1日〜3日熟成
✅ 冷凍熟成
✅ 低温保存

で爆発的に甘くなる。


🔥 プロ視点まとめ|どっちが上か?

 

正直に言います。

「用途が違うだけ」です。

🟦 アオリイカ向き

✔ 刺身重視
✔ 熟成派
✔ 釣り人向け
✔ 高級志向

👉「素材で勝負する王様」


🟧 モンゴウイカ向き

✔ 初心者向け
✔ 家庭料理
✔ 厚切り派
✔ 即食い派

👉「万人向けの優等生」


📌 結論|違いの本質は「筋肉設計」

最後に一言でまとめます。

項目 アオリイカ モンゴウイカ
生活 高速遊泳型 待ち伏せ型
筋肉 高密度 低密度
食感 締まる とろける
深い旨味 強い甘味
向き 熟成向き 即食い向き

👉
生き方が、そのまま味になる。

これがイカの世界です。

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