【鉄則】大アジは釣って10秒で締めろ!「60秒後」には別の魚になってしまう衝撃の理由

堤防や磯から30cm、40cmを超える「大アジ(尺アジ・ギガアジ)」が釣れた時の興奮は格別ですよね。

しかし、その興奮のままに記念撮影をしたり、バケツで泳がせたりしていませんか?

はっきり申し上げます。 大アジの場合、釣り上げてから**「10秒」**が勝負です。

もし60秒放置してしまったら、その魚はもう、あなたが期待している「極上の大アジ」ではありません。

ただの「大きなアジ」に成り下がってしまいます。

なぜそこまで時間にシビアになる必要があるのか。

今回は、大アジを高級料亭の味にするための、秒単位の鮮度管理について解説します。

見出し1:なぜ「大アジ」だけ10秒なのか?筋肉量の罠

小アジと違い、30cmを超える大アジは、筋肉量とパワーが桁違いです。

これはつまり、**「暴れた時のエネルギー消費量が凄まじい」**ということを意味します。

釣り上げられた大アジがビチビチと暴れる際、旨味の元であるATP(アデノシン三リン酸)を、小アジの何倍ものスピードで浪費します。

さらに、強い筋力で暴れることで毛細血管が切れ、身に血が回る「うっ血」も起きやすくなります。

「10秒」という時間は、魚が状況を理解して本気で暴れ出し、身が劣化し始める前のギリギリのタイムリミットなのです。

見出し2:60秒後の悲劇「身割れ」と「酸欠」

では、もし締めずに60秒間、バケツや地面の上で暴れさせてしまったらどうなるでしょうか。

たった1分ですが、大アジの体内では劇的な劣化が起きています。

  1. 身割れ 自身の筋肉の収縮があまりに強いため、背骨から身が剥がれたり、身の繊維がズタズタに割れてしまいます。

  2. 乳酸の蓄積 激しい運動と酸欠により、疲労物質である乳酸が一気に溜まります。 これが身の透明感を奪い、食感を悪くし、独特の酸っぱい臭いの原因になります。

  3. 体温の急上昇 興奮状態のアジの体温は、海水温より数度高くなります。 これが「身焼け」を引き起こします。

60秒後に締めたアジは、10秒で締めたアジとは、もはや「別の魚」と言っていいほど味が落ちてしまうのです。

見出し3:【実践】10秒で完遂する「脳締め&血抜き」

大アジを最高に美味しく食べるための手順は、以下の通りです。

これを「10秒以内」に開始してください。

  1. キャッチ&ホールド(0秒〜5秒) 釣れたらすぐにフィッシュグリップで顎を掴みます。 絶対に地面に置いたり、手で直接身を握ったりしてはいけません(体温が伝わるため)。

  2. 脳締め(5秒〜10秒) 目の後ろ斜め上にある脳を、締めピックやナイフで一突きします。 魚の口が開き、ヒレがピンと張れば成功です。 この瞬間、魚の動きが完全に止まり、ATPの消費がストップします。

  3. エラ膜カット&血抜き(その後) 動きが止まったら、エラ膜を切って海水を張ったバケツへ入れ、血を抜きます。 脳締めをしているので魚は暴れません。 心臓だけが動いている状態で、ポンプ作用で血が抜けていきます。 血が抜けたら、すぐに氷水(海水氷)へ移動させます。

まとめ:道具の準備が「味」を決める

「10秒」を守るためには、魚が釣れてからナイフを探していては間に合いません。

竿を出す前に、フィッシュグリップ、締めピック、ナイフ、そして海水氷をあらかじめ足元にセットしておくこと。

これが大アジ狙いの必須マナーであり、美食へのパスポートです。

 せっかくの大物、そのポテンシャルを100%引き出して、究極の刺身を味わってください。

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