冬の堤防や磯でよく釣れるガシラ。
実はこの時期、ガシラは産卵(正確には出産)シーズンの真っ最中です。
「一度にどれくらい産むのか?」
「一生で何匹くらい子を残すのか?」
「その中で成魚まで生き残るのは何%なのか?」
これらは釣り人なら一度は気になるテーマです。
本記事では、研究データと生態学の視点をもとに、AIが整理・推定します。
ガシラ(カサゴ)は卵を産まない魚
まず重要な前提です。
ガシラは
・卵を産む魚ではありません。
・体内で受精卵を育て
・仔魚(稚魚の一歩手前)をそのまま産む魚です。
この方式を
卵胎生(らんたいせい)
と呼びます。
そのため
・卵数
ではなく
・出産数(仔魚数)
で考える必要があります。
ガシラは一度の産卵でどれくらい産む?
結論から言うと、
1回の出産で約1万~5万尾前後
とされています。
ただしこれは
・メスのサイズ
・年齢
・栄養状態
によって大きく変わります。
サイズ別の目安
・20cm前後のメス
→ 約1万~2万尾
・25cm前後のメス
→ 約3万尾前後
・30cm級の大型個体
→ 4万~5万尾以上
冬に釣れる
・腹パンパンの大型ガシラ
は、まさにこの状態です。
ガシラは年に何回産卵する?
ガシラは
・年1回
・主に12月~2月
に出産します。
南紀など水温が比較的高い地域では
・11月後半~3月初旬
までズレ込むこともあります。
ガシラは生涯でどれだけ産卵する?
ガシラの寿命は
・平均7~10年
・長い個体で15年近く
とされています。
性成熟は
・オス:2~3年
・メス:3~4年
そのため、
メスが繁殖に参加できる期間は約5~10回
生涯出産数の概算
仮に
・1回の出産:2万~4万尾
・繁殖年数:6~8回
とすると
生涯出産数は約12万~30万尾
大型個体では
40万尾以上
になる可能性もあります。
では、そのうち成魚まで育つのは何匹?
ここが最も重要なポイントです。
結論から言うと、
成魚まで生き残る確率は
0.01%以下
です。
確率で見るガシラの生存率
100,000尾産まれても
・1年後に生き残る
→ 約100~200尾
・成魚サイズ(15cm以上)
→ 10尾未満
・大型成魚(20cm以上)
→ 1~2尾いるかどうか
これが現実です。
なぜそんなに生存率が低いのか?
理由は明確です。
① 生まれた直後から捕食される
仔魚は
・遊泳力が弱い
・岩陰に隠れられない
ため
・小魚
・甲殻類
・同種のガシラ
にも食べられます。
② 流れに流される
ガシラの仔魚は
・しばらく浮遊生活
を送ります。
この間に
・沖へ流される
・適した着底場所に戻れない
と
ほぼ生存不可
です。
③ 着底後も過酷
運良く岩礁帯に着底しても
・エサ競争
・共食い
・環境変化
で
多くが脱落します。
だから「大型ガシラ」は貴重
ここまでを整理すると
・何十万尾産まれて
・生き残るのは数匹
その中で
・20cm超え
・25cm超え
まで育った個体は
奇跡の積み重ね
と言えます。
冬のガシラ釣りで考えたいこと
冬は
・産卵期
・腹に仔魚を抱えている
個体が多い季節です。
もちろん
釣りを否定する話ではありません。
ただ
・明らかな大型の腹パン個体
・必要以上の持ち帰り
については
一度立ち止まって考える余地があります。
まとめ
・ガシラは卵ではなく仔魚を産む
・1回の出産数は約1万~5万尾
・生涯出産数は10万~30万尾以上
・成魚まで育つ確率は0.01%以下
・大型ガシラは極めて貴重な存在
冬のガシラは
「よく釣れる魚」
であると同時に
海の中で最も過酷な生存競争を勝ち抜いた存在
でもあります。
知った上で釣る。
それだけでも、釣りの見え方は変わります。

