南紀でアジを釣っていると、
「同じアジなのに、月によって味がまるで違う」
と感じたことはありませんか。
実はこの感覚、
完全に正解です。
南紀アジには、
明確に脂がピークに達する時期があります。
この記事では、
釣り人の実体験と、
水温・生態・餌環境をもとに、
南紀アジが一年で最も脂が乗る月を、
はっきり断言します。
結論
南紀アジが最も脂が乗るのは
12月〜2月(ピークは1月)
この時期の南紀アジは、
「脂が多い」というより、
身の中に旨味を溜め込んだ完成形です。
なぜ冬に脂が乗るのか
理由は大きく3つあります。
水温低下で代謝が落ちる
冬の南紀は、
水温が15〜17℃前後まで下がります。
この水温帯では、
アジの代謝が一気に低下します。
結果として、
・食べた餌をすぐ消費しない
・脂肪として体内に蓄積する
この状態になります。
つまり冬のアジは、
太るために生きている魚になります。
黒潮の影響で餌が豊富
南紀は黒潮の影響を強く受けます。
冬でも、
・プランクトン
・小型甲殻類
・シラス類
これらが安定して供給されます。
「食べられるのに動かない」
この条件が揃うことで、
脂の蓄積が最大化します。
産卵前ではなく「越冬型」
アジの産卵期は春〜初夏です。
冬はまだ産卵モードではありません。
そのため、
・脂を消費しない
・体力を温存する
この状態が続きます。
産卵前の魚は痩せやすいですが、
冬のアジは真逆です。
月別・南紀アジの脂の傾向
釣り人目線で整理します。
10月
脂はまだ控えめ。
身は締まり始めるが、
さっぱり系。
11月
脂が入り始める。
刺身で「甘さ」を感じる個体が増える。
12月
一気に脂が乗る。
腹身に白い脂層が確認できる。
1月
年間ピーク。
刺身が舌に吸い付く。
焼くと脂が滴る。
2月
ピーク維持。
個体差はあるが、
大型は特に濃厚。
3月
徐々に脂が抜け始める。
味は良いが、
冬の破壊力は弱まる。
「寒尺アジ」が別格な理由
南紀で言う
**寒尺アジ(30cm超)**は、
脂質だけで見ると
15〜18%に達する個体もあります。
これは、
・サンマ
・一部のマグロ赤身
と同等、
もしくはそれ以上です。
ただ脂が多いだけでなく、
・筋繊維が太い
・水分保持力が高い
このため、
刺身でも焼きでも味が落ちません。
釣り人が狙うべきタイミング
南紀で脂アジを狙うなら、
・12月〜2月
・夜釣り
・水深がある堤防や漁港
この条件が鉄板です。
特に、
夜間に回遊してくる大型個体は、
「脂の塊」と言っていい状態です。
まとめ
南紀アジが一番脂が乗る月は、
12月〜2月。
中でも、
1月が最高潮。
この時期の南紀アジは、
・刺身
・フライ
・塩焼き
どんな調理でも、
別格の旨さになります。
もし
「アジってこんなに旨かったのか」
と思いたいなら、
冬の南紀アジを食べてください。
価値観が変わります。

