はじめに:悪条件の天気予報よりも怖い「釣れていない」情報
週末の釣行プランを立てているとき、一番テンションが下がるのは雨予報ではありません。
「ここ数日、全く釣れていません」という直近の釣果情報です。
水温の低下、潮回りの悪さ、群れの移動。 客観的なデータは全て「明日は釣れない」と告げています。
さて、あなたならどうしますか?
「確率が低いなら家で寝ておく」という行かない派。
「海に行かなければ確率は0%だ」という行く派。 今回はこの永遠のテーマについて、
両者の心理とメリットを整理してみましょう。
1. 理性的な「行かない派」の正義
まずは、勇気ある撤退を選ぶ「行かない派」の意見です。
彼らは決して情熱がないわけではありません。
むしろ、勝てる時に最大のパフォーマンスを発揮するための戦略家です。
資源(時間・金・体力)の温存
ガソリン代、高速代、エサ代。
釣行にはコストがかかります。
釣れる確率が極めて低い日にこれらを浪費するより、次の「Xデー(爆釣日)」のために温存しておく。 これは非常に合理的な投資判断です。
また、早起きせずにしっかり寝ることで、仕事や家庭へのパフォーマンスを維持できるというメリットもあります。
道具のメンテナンスと情報収集に充てる
海に行かない時間は、リールのメンテナンスや仕掛け作り、あるいは新しいポイントの開拓(Googleマップでの調査など)に充てられます。
「急がば回れ」の精神で、次の釣行への準備を整えるのです。
2. 情熱的な「行く派」のロマン
一方で、どれだけ状況が悪くても現場に向かう「行く派」がいます。
多くの釣り人は、心のどこかでこちら側に属しているのではないでしょうか。
竿を出さなければ確率は「ゼロ」
これが最強の論理です。
どんなに確率が低くても、ルアーを投げない限り魚は釣れません。
「釣れない」という情報はあくまで他人の結果であり、自分が投げるその一投で状況が変わる可能性は残されています。
自然相手に絶対はありません。
その「1%の奇跡」を信じられるかどうかが、釣り人と一般人を分ける境界線かもしれません。
釣り場のリアルな情報は現場にしかない
ネットの釣果情報は、あくまで「過去のデータ」です。
「釣れていない」と言われていたのに、行ってみたらベイト(餌となる小魚)が入ってきて状況が一変していた、という経験はありませんか?
潮の動き、風の匂い、水の色。
これらは現場に行った人間だけが得られる一次情報です。
たとえ釣れなくても、「今の海はこういう状況だ」という肌感覚を得ることは、未来の釣果に繋がります。
3. 「釣れない日」を「価値ある日」に変える方法
もし、あなたが「明日は厳しそうだけど、やっぱり行きたい」と悩んでいるなら、目的を少しずらしてみることをおすすめします。
「釣果」以外のゴールを設定するのです。
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本命以外を狙う(ボウズ逃れ): アジがダメなら、底を狙ってカサゴやハタを狙う。 ルアーがダメなら、エサ釣りに切り替える。 柔軟な「二の矢、三の矢」を用意しておけば、完全なボウズは回避できるかもしれません。
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新兵器のテストと割り切る: 「今日は魚を釣る日ではなく、新しいロッドのキャスト練習の日」 「新しいルアーの動きを確認する日」 そう決めれば、釣れなくても目的は達成されます。
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ただ、海に癒やされに行く: 釣れなくても、海辺でカップラーメンを食べるだけで最高です。 「釣果」という呪縛から自分を解放し、ピクニック気分で出かけるのも立派な釣行です。
まとめ:迷ったら、自分の「直感」に従え
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行かない派: 合理的、効率的、準備万端。
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行く派: 行動的、現場主義、ロマンチスト。
どちらが正解ということはありません。
しかし、もし夜寝る前に「行こうかな、どうしようかな」と布団の中でモヤモヤしているなら、行ってしまった方が精神衛生上良いことが多いです。
行かずに後で「実はあの日、爆釣だったらしいよ」と聞く後悔ほど、釣り人にとって辛いものはないからです。
釣れなくても「やっぱりダメだったか!」と笑い話にできれば、それは一つの成果です。
さあ、明日の準備はどうしますか?

