冬の荒波で育った脂の乗った寒尺アジ。
せっかく釣り上げた最高のアジも、クーラーボックスに入れた瞬間の「冷やし方」ひとつで、
食卓に並ぶ時の味が天と地ほど変わってしまいます。
今回は「普通の氷(真水)」と「海水氷(塩分あり)」で冷やした場合の美味しさの推移を
数値化して比較しました。
検証条件
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対象魚: 寒尺アジ(35cm、脂乗り最良)
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条件A(真水氷): バラ氷(真水)を魚体に直接当てる、または溶けた水に浸かる状態。
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条件B(海水氷): 海水と氷を混ぜたシャーベット状(潮氷)、または海水を凍らせた氷を使用。
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評価基準: 釣り上げ直後を「100点」とし、身の張り(テクスチャ)、旨味の保持、変色などを総合評価。
【AI分析結果】美味しさの推移スコア
| 経過時間 | フェーズ | 条件A:普通の氷(真水) | 条件B:海水氷(潮氷) | 勝敗の要因 |
| 0時間 | 釣獲直後 | 100点 | 100点 | スタート地点。 |
| 3時間 | 帰宅・移動 | 75点 | 98点 | 冷却スピードと浸透圧の差。 |
| 12時間 | 翌日刺身 | 50点 | 85点 | 身の「水っぽさ」に大差が発生。 |
| 24時間 | 熟成・加熱 | 30点 | 70点 | 真水は劣化加速、海水氷は保存安定。 |
時間別・詳細解説
① 3時間後(帰宅・移動中)
- 普通の氷(75点):氷が溶け出し、真水が魚体に触れ始めます。真水の温度は0℃ですが、魚体との密着度が低いため、芯まで冷えるのに時間がかかります。
また、「浸透圧」の違いにより、真水が魚の細胞に入り込み始め、身がわずかに白っぽくなり始めます。
- 海水氷(98点):塩分を含んだ氷水はマイナス1℃〜マイナス2℃まで下がります。液体で包み込むため「瞬時に」芯まで冷却され、鮮度が完全にロックされます。
浸透圧が体液に近いため、身の細胞が壊れません。
② 12時間後(翌日の刺身)
- 普通の氷(50点):完全に「水っぽく」なっています。いわゆる「水死に」の状態です。
真水を吸った身はブヨブヨとし、包丁を入れた時の角が立ちません。
脂の旨味が水と一緒に流出してしまい、刺身で食べると味が薄く感じられます。
- 海水氷(85点):身がキュッと締まり、プリプリの状態をキープしています。適度な塩分濃度であれば、余計な水分が抜け、むしろ旨味が凝縮され始めています。
脂の甘味もしっかり感じられ、最高の刺身が楽しめます。
③ 24時間後(熟成・加熱調理)
- 普通の氷(30点):生食は推奨できないレベルに低下します。身がふやけてしまい、加熱してもベチャッとした食感になりがちです。
臭みが出やすくなるのもこの「真水」が原因であることが多いです。
- 海水氷(70点):ここでの注意点は「漬けすぎ」による塩辛さと目の白濁です。しかし、鮮度自体は保たれているため、適切な処理(※後述)をしていれば、熟成アジとしてねっとりとした濃厚な旨味を楽しめます。
結論:寒尺アジを極上のまま持ち帰る「正解」の手順
AIの数値分析から導き出された、最強の持ち帰り手順は以下の通りです。
- 釣れたら即「海水氷(潮氷)」へドボン!まずはマイナスの温度帯で「即死・急冷」させることが、数値を98点に保つ秘訣です。エラを切って血抜きをしてから入れるとなお良しです。
- 帰宅後は「水気」を切る!ここが重要です。海水氷に24時間漬けっぱなしにすると、今度は塩辛くなり、目が白くなります。
帰宅して魚がキンキンに冷えていたら、海水から出し、キッチンペーパーで包んでラップをし、冷蔵庫(チルド)へ移しましょう。
【まとめ】
「普通の氷」を直接魚に当てるのは、高級食材である寒尺アジを台無しにする行為と言えます。
釣り場では必ず海水を汲んで**「海水氷(潮氷)」**を作り、キンキンに冷やして持ち帰りましょう。
そのひと手間で、食卓の笑顔が「100点」になります。

