釣れる人は知っている「姿勢」の秘密
同じポイントで、同じ元気なアジを使っているのに、なぜか隣の人ばかりアタリがある。
そんな経験はありませんか。
その差は、海中での「アジの姿勢」にあるかもしれません。
アオリイカは、フィッシュイーター(魚食性)としての本能で、「弱ってバランスを崩した獲物」や「逃げようとして上層へ向かう獲物」を優先的に狙います。
つまり、アジが水平に泳ぐよりも、少し「頭を上げて」泳いでいる状態の方が、イカにとっては「食べごろの獲物」として魅力的に映るのです。
理由①:「瀕死の獲物」を演出できる
自然界において、元気な魚は水平姿勢を保って泳ぎます。
逆に、傷ついたり弱ったりした魚は、遊泳力が落ちて尻尾が下がり、頭を上げて呼吸しようともがく姿勢(立ち泳ぎ)をとることが多くなります。
この「頭上がり」のシルエットこそが、アオリイカにとって「楽に捕食できるサイン」となります。
「オモリ付きヤエン針」は、アジの尾ビレ付近(ゼイゴ)に重量を付加することで、強制的にこの「弱った魚の姿勢」を作り出します。
理由②:アジの側面がキラリと光る
アジの背中は暗い色をしていますが、側面は銀色で光を反射します。
水平に泳いでいると、下から見上げるイカからはアジの細い腹しか見えず、アピール力が弱まることがあります。
しかし、頭を上げて斜めの姿勢になると、アジの広い側面が下方向にも露出します。
これにより、月明かりや常夜灯の光を側面で受け止め、海中でキラリとフラッシング(明滅)効果を生みます。
視覚の優れたアオリイカに対し、遠くからでも存在を気づかせることができるのです。
なぜ「オモリ付きヤエン針」が有効なのか?
この「頭上がり」の状態を意図的に作り出すのが、釣太郎オリジナルの「オモリ付きヤエン針」です。
仕組みは非常にシンプルかつ合理的です。
ヤエン釣りでは通常、アジの尾ビレ近くにある硬いウロコ「ゼイゴ」に針を掛けます。
この針自体にオモリが一体化しているため、投入するとアジの「尻尾側」にだけ重さが加わります。
すると物理的に、アジの尻尾が沈み、相対的に「頭が持ち上がる」姿勢が自然と作られるのです。
難しいロッド操作は一切不要で、ただ泳がせるだけで、アジはずっと「イカを誘う姿勢」をキープし続けてくれます。
通常の仕掛けとの決定的な違い
一般的な「針」と「腹オモリ」を別々に付ける方法では、この姿勢は作れません。
腹にオモリを打つと、アジの重心は中央か前方になり、どうしても水平か、あるいは頭下がりの姿勢になりがちです。
また、前回解説した通り、腹オモリはアジへの負担が大きく、すぐに弱ってしまいます。
「オモリ付きヤエン針」は、アジの負担を減らしつつ、イカが最も反応する「魅惑の姿勢」を自動的に演出する、一石二鳥のアイテムなのです。
特に0.8号や1.0号といった重めのサイズは、深場や潮流の速い南紀のポイントで、アジを安定させつつアピールするのに最適です。
まとめ:南紀のデカイカは「演出」で獲る
南紀のアオリイカはスレている(警戒心が強い)個体も多く、ただアジを放り込むだけでは抱かないこともあります。
そんな時こそ、「姿勢」という演出にこだわってみてください。
アジの尻尾を沈め、頭を上げさせ、必死に泳ぐ姿を演じさせる。 それを可能にする「オモリ付きヤエン針」は、釣太郎みなべ店にて各サイズ取り扱っております。
ぜひ次回の釣行で、その「アタリの多さ」の違いを体感してください。


