サビキ釣りでアジを寄せるアミエビ。アジは視覚と嗅覚、どちらで餌を探しているのでしょうか。
AIが魚類の生態データをもとに分析した結果、驚きの「有効距離」が判明しました。
効率的にアジを集めるための科学的なメソッドを公開します。
アジの索餌行動は「ハイブリッド型」である
アジが餌を見つけるプロセスは、単純な視覚頼りではありません。
AIによる生態分析の結論から言うと、アジは「嗅覚で広範囲から接近」し、「視覚で捕食対象をロックオン」しています。
つまり、遠距離と近距離で使うセンサーを切り替えているのです。
この切り替えポイントを理解することが、爆釣への第一歩です。
第1段階:嗅覚(臭い)の有効距離は「数10メートル」
まず、アジが最初に気づくのは「臭い」です。
アミエビに含まれるアミノ酸(グルタミン酸など)は、水中によく溶け出します。
潮の流れに乗った場合、その有効距離は 10メートルから、条件が良ければ50メートル以上 下流まで届くと分析されます。
アジはこの「臭いの道」を感知し、その濃度が濃くなる方向へ泳いできます。
アミエビを撒く行為は、餌を食べさせるというより、遠くの魚に「こっちに餌があるぞ」と招待状を送る行為に近いのです。
第2段階:視覚(目)の有効距離は「2メートル以内」
臭いを辿って近づいてきたアジが、実際にアミエビやサビキ針を「餌」として認識するのは視覚です。
アジは魚類の中でも比較的目が良い部類に入りますが、水中の視界は限られます。
透明度が高い南紀の海であっても、直径数ミリのアミエビを明確に認識できるのは 半径1.5メートル〜2メートル以内 です。
濁りがある場合は、さらにその距離は50センチ以下まで縮まります。
つまり、いくら臭いで寄せても、最終的に目の前に仕掛けを通さなければアジは口を使わないということです。
「側線」も無視できない第3のセンサー
実はアジにはもう一つ、重要なセンサーがあります。 それが水の振動を感じ取る「側線」です。
アミエビを撒いた瞬間の「パラパラ」という着水音や、カゴから餌が出る波動。
これは視覚が効かない夜間や濁り潮の時に、嗅覚を補完する重要な役割を果たします。
有効距離は 3メートル〜5メートル前後 です。
嗅覚でエリアを絞り、聴覚(側線)で方向を定め、最後に視覚で食いつく。
これがアジの捕食アルゴリズムです。
科学的見地から見る「釣れるサビキ」の鉄則
以上の分析から、釣果を伸ばすための具体的なアクションが見えてきます。
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コマセを切らさない: 嗅覚の「臭いの道」を途切れさせないことが最重要です。 一度道が消えると、アジは群れごと別の場所へ去ってしまいます。 釣れていない時こそ、定期的にカゴを振る必要があります。
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同調(シンクロ)させる: 視覚の有効距離は2メートルしかありません。 撒き餌(アミエビ)とサビキ針(スキン)を、必ずこの視界圏内に同調させる必要があります。 潮の流れを読み、撒き餌の煙幕の中にサビキ針を入れるイメージを持つことが重要です。
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アクションを入れる: 側線を刺激するために、竿をしゃくってカゴを動かすことは、特に魚の活性が低い時に有効です。
まとめ:イメージできれば釣りは変わる
海の中は見えませんが、科学的な推論を使えばイメージすることは可能です。
何十メートルも先から臭いで呼び寄せ、目の前2メートルで視覚に訴えて食わせる。
このプロセスを意識するだけで、漫然と糸を垂らすよりも釣果は確実に上がります。
特に透明度の高い冬の南紀では、視覚情報の重要度が増します。
ケイムラや蓄光などのアピール力の高いサビキを選び、アジの視界を攻略してください。

