ヤエン釣りにおいて、フックが触腕(足)ではなく「胴体(マントル)」に掛かるケースは、
アオリイカの**「捕食の進行度合い」と「ヤエン到達時の姿勢」**に大きな違いがあります。
通常は触腕に掛かるのがセオリーですが、胴体に掛かる場合は「より深くエサに夢中になっている」
か「アワセのタイミングや角度が特殊だった」可能性が高いです。
主な違いと理由は以下の通りです。
1. 捕食ステージの違い(最も大きな理由)
アオリイカはアジを食べる際、以下の手順を踏みます。
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初期(触腕掛かり): まず長い触腕でアジを捕まえ、短い腕で抱え込み、アジの**「頭の後ろ(急所)」**から食べ始めます。この段階でヤエンが到達すると、アジを抱いている腕(触腕や腕)にフックが掛かります。
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後期(胴体掛かり): 頭を落とした後、アジの**「身(胴体)」**を食べ始めます。この時、イカはアジにより深く覆いかぶさるような姿勢になり、イカの胴体がアジ(およびヤエンの進行ルート)に近づきます。このタイミングでヤエンが跳ね上がると、腕を通り越して胴体にガッチリ掛かることがあります。
2. ヤエンのタイプと跳ね上がり方
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通常タイプ: 多くのヤエンは、アジに到達した衝撃や糸を緩めた反動で、針先が「下から上」あるいは「前方」へ向きます。これが足に掛かります。
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跳ね上げ式・自作の特殊ヤエン: 支点が工夫されており、到達時やアワセ時に針が大きく高く跳ね上がる構造のものは、足をすり抜けてその奥にある胴体を捉える確率が高くなります。
3. イカのサイズと抱き方
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小型のイカ: 体が小さいため、アジを抱きかかえるとヤエンの針先がちょうど胴体の位置に来てしまうことがあります。
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横抱き・反転: ヤエン到達の瞬間にイカが警戒して横を向いたり、反転して逃げようとした場合、本来足に掛かるはずのフックが、回転した胴体の側面に刺さることがあります。
まとめ
胴体に掛かる時は、**「イカがアジを完食しようと深く抱きついている(油断している)状態」**であることが多いと言えます。
ある意味、じっくり食わせた結果とも言えますが、胴体に掛かるとイカへのダメージが大きく、墨を大量に吐かれるリスクも高まります。

