他のイカ類や魚類と比べても圧倒的に大きく、視力・構造・機能の面でユニークな特徴を持っています。
アオリイカの目の大きさ
- アオリイカは胴長40〜50cmに達する大型イカで、その眼球は直径約4〜5cmに及びます。
- 体全体に占める割合は約8〜12%と推定され、これは魚類の目の比率(通常2〜3%程度)を大きく上回ります。
- 他のイカ類(ヤリイカやスルメイカ)と比べても、アオリイカの目は「ダントツで大きい」と言えるサイズです。
アオリイカの目の特徴
- 高い視力:人間の視力に換算すると0.64程度とされ、裸眼の人間よりも優れた視力を持つ。
- 色覚は持たないが、幅広い波長域の光を感知できるため、光の強弱やコントラストを敏感に捉える。
- 視軸の特異性:特に腕側の斜め下方向に視細胞密度が集中しており、獲物を捕らえるのに最適化されている。
- 構造的特徴:魚類の目と異なり、イカの目は「カメラ眼」と呼ばれる構造で、水晶体を前後に動かしてピントを合わせる。魚は角膜や水晶体の形で調整するため、仕組みが異なる。
魚類との違い
- サイズ比率:魚の目は体の数%程度だが、アオリイカは10%近くを占める。
- 色覚能力:多くの魚は色覚を持つが、アオリイカは色を識別できず、光の強弱で世界を認識。
- 視野の広さ:魚は左右に目があるため広い視野を持つが、アオリイカは前方に強い焦点を持ち、捕食に特化。
- 進化的背景:魚は脊椎動物、イカは無脊椎動物でありながら、目の構造が驚くほど似ている「収斂進化」の代表例。
まとめ
アオリイカの目は体の約10%を占める巨大な器官で、他のイカや魚類と比べても圧倒的な存在感を放ちます。
その特徴は、高い視力・光感知能力・特殊な視軸構造にあり、魚類とは色覚やピント調整の仕組みが大きく異なります。
この「巨大な目」は、アオリイカが夜間や濁った海でも獲物を正確に捕らえるための武器であり、
釣り人にとっても攻略の鍵となる重要な生態的ポイントです。


