南紀地方などの沿岸地域では、突然のゲリラ豪雨が夏場を中心に頻繁に発生します。
晴れていた空が一気に黒くなり、雷鳴とともに大粒の雨が襲ってくる…。そんな予期せぬ状況に、釣り人はどう対応すれば良いのでしょうか?
この記事では、釣行中にゲリラ豪雨が発生したときの正しい行動・事前対策・NG行動までを、釣り初心者にもわかりやすく解説します。
ゲリラ豪雨とは?なぜ突然くるのか?
ゲリラ豪雨とは、局地的に発生する短時間・大雨・強風・雷を伴う現象です。
主に夏の午後に多く発生し、晴れていた空が一転して大雨になるため、事前予測が非常に難しいのが特徴です。
釣り場の中でも、堤防・磯・河口・サーフなど、開けた場所にいるときに直撃されると命の危険も伴います。
釣行中にゲリラ豪雨が発生!こんな時どう動く?
① 「雷」が聞こえたら即座に撤収!
雷鳴が聞こえた時点で、半径10km圏内に雷雲が接近しているとされます。
釣竿は雷を呼ぶ「避雷針」になりやすく、非常に危険です。
✔すぐに行うべき行動
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釣りを中止し、竿を地面に置く or ケースに収納
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高所(堤防・磯)から離れ、建物や車内に避難
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木の下・崖の陰・岩陰に隠れるのはNG!(落雷の危険)
② 視界が白くなるほどの大雨 → 水難事故に注意
堤防や磯で豪雨に見舞われると、滑って転倒、転落の危険が急増します。
また、潮が満ちて戻れなくなるケースも実際に発生しています。
✔取るべき行動
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すぐにタックル・荷物をまとめて安全な高所に避難
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波の状況を見て危険を感じたら海から目を離さないこと
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雨が上がるのを「その場で待つ」のはNG!視界悪化+増水の危険があります
③ 河口・川・流れ込みエリアでは「鉄砲水」に警戒!
山間部で降った雨が遅れて河口部へ流れ込み、鉄砲水のように一気に水位が上昇することがあります。
これは見た目で判断できず、「数分で水深が倍増」することも。
✔このエリアでは特に注意
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河口の中洲や干潟で釣っているとき
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増水した川の流れ込みエリア
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橋脚や排水口の周囲
④ 雨上がり直後の「釣り再開」は焦らない!
ゲリラ豪雨後、すぐに晴れたとしても、海はまだ荒れ模様・落雷の余韻・足元が滑りやすい状況が続いています。
魚の活性は上がることもありますが、焦りは禁物です。
✔釣り再開前に確認すること
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雲が完全に遠ざかったか?
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雷鳴が完全に止んだか?(雷は20分以上聞こえないことが安全目安)
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波・風・足場の安全確認
ゲリラ豪雨への事前対策・備えチェックリスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 雨雲レーダーアプリ | 「Yahoo天気」「tenki.jp」などのリアルタイム雲チェックアプリは必須! |
| レインウェア | コンパクトに畳める上下分離タイプが最適 |
| 防水バッグ・ジップロック | スマホや貴重品は必ず防水対応 |
| 予備のタオル・靴下 | ずぶ濡れ後の冷え対策として必須 |
| 釣行前の「雷予報」チェック | 雷注意報や警報が出ていれば釣行延期も視野に |
ゲリラ豪雨時に「やってはいけない」NG行動5選
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雷鳴が聞こえているのに釣りを続ける
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傘を差して磯場で粘る(※落雷&転倒リスク)
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「すぐ止むだろう」と甘く見てその場待機
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川・河口の中州から脱出しない
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雨が弱まった直後に釣りを再開する
まとめ|安全第一!命あってこその釣りライフ
釣果も大事ですが、命あっての趣味です。
ゲリラ豪雨は「レアな現象」ではなく、毎年多くの命を奪っている現象です。
南紀地方の釣り場は自然が美しい分、リスクも大きいことを理解しておきましょう。
撤収の判断が早い人ほど、長く釣りを楽しめる人です。


