青イソメと石ゴカイはどんな生き物？砂地に住む？何を食べている？釣りエサとしての基礎知識を徹底解説！

釣り人にとって最も身近な「ムシエサ」といえば、青イソメと石ゴカイ。

サビキ釣りや投げ釣り、ウキ釣りなど、あらゆる釣法で使われる万能エサですが、

「この虫、どこに住んでいて、何を食べてるの？」「国産と書いてあるけど本当に日本の海に

いるの？」といった疑問を持っている方も多いはず。

今回は、釣りエサの定番である青イソメと石ゴカイの生態・食性・産地・違いを、

釣具屋・釣り初心者の方向けにわかりやすく解説します！

青イソメとは？

・正式名称：ゴカイ類（特にアオゴカイ）
・別名：青虫、アオイソメ、アオメ、アオムシ
・分類：多毛類（環形動物門・多毛綱）
・見た目：やや太く、全体に青緑色。成長すると10～20cmほどになる。ややぬめりがある。

・主に海辺の砂地や干潟、浅い海底に生息。
・夜行性で、昼間は砂の中に潜っていることが多い。
・汽水域（川と海が混じる場所）にもよく見られる。

・プランクトン、動物の死骸、微細な有機物（デトリタス）など。
・いわば「海の掃除屋」。分解者としての役割を担っている。

・国産と韓国産が混在。
・国産は主に愛知・三重・岡山・広島・山口・熊本などで採取される。
・韓国産は比較的安価で、釣具店では冷蔵・冷凍・活き餌として年中入荷される。

・正式名称：イシゴカイ（石後蚕）
・分類：多毛類の一種（フトミミズハゼ科に分類されることも）
・見た目：細長く赤茶色。青イソメより細く柔らかいのが特徴。体はやや透明感がある。

・干潟や砂泥底のやわらかい砂地に潜って生息。
・干潮時の潮干狩りエリアでも見つかる。
・「クマデ」で掘って採取することも可能。

・海底の有機物や微生物、植物性プランクトンなど。
・石ゴカイもまた、デトリタス食性（分解者）をもつ。

・主に国産が中心。
・愛知・三重・広島・山口などの干潟で採取され、
　活き餌として流通。
・非常にデリケートで、鮮度管理が難しく、大量輸送には不向き。