釣り場でよくある悩みのひとつ。
「隣の人はバンバン釣っているのに、自分だけアタリがまったくない…」
これほど悔しくて、モヤモヤする状況はありません。
「運が悪いだけ?」と諦める前に、釣れない理由を分析し、改善することが大切です。
今回は、そんな悩める釣り人に向けて、「自分だけ釣れない」原因を7つの視点から解説し、具体的な改善策を紹介します。
【1】タナ(仕掛けの深さ)が違う
魚が泳いでいる層(タナ)が違えば、エサを見つけてもらえないのは当然。
たとえばアジが中層に群れているのに、あなたの仕掛けが底を這っていたら、まったく見向きもされません。
✅改善策
・周囲の釣り人のウキの深さをこっそり観察して、真似してみましょう。
・**釣り場の状況(潮の流れ、濁り、水温)**でタナは日々変わります。こまめな調整が重要。
【2】エサが見られていない、または魅力がない
同じアミエビやオキアミを使っていても、付け方ひとつでアタリの数は大きく変わります。
エサが不自然に付いていたり、ボロボロだったりすると、魚は見向きもしません。
✅改善策
・エサは針先を隠すように、丁寧に真っすぐに刺す。
・古くなったエサ、変色したエサはこまめに交換。
・釣れている人のエサをよく観察してみましょう(種類、量、撒き方など)。
【3】撒き餌と仕掛けの同調ができていない
特にフカセ釣りやアジのウキ釣りでは、撒き餌と仕掛けの同調が超重要。
撒き餌の中にエサがないと、魚は食わずに通過してしまいます。
✅改善策
・撒き餌と仕掛けが同じタイミング、同じラインに入るように調整。
・風や潮流を考慮し、仕掛け投入の位置やタイミングを工夫する。
【4】仕掛けが太すぎる or 違和感がある
特に澄み潮やプレッシャーが高い釣り場では、太いハリスや大きな針は警戒の対象になります。
周りが1.5号で釣れているのに、自分だけ3号を使っていたら釣れないのも当然。
✅改善策
・周囲と同じ号数、または1ランク細めを試す。
・ハリスやウキの色、サイズも確認し、違和感の少ない仕掛けを選ぶ。
【5】潮の流れの筋が外れている
潮の「ヨレ」や「筋」に魚が集まるのは常識。
それなのに、あなたのポイントだけ潮が動いていなければ、魚の通り道から外れている可能性大です。
✅改善策
・潮の泡やゴミの流れから**「潮目」を見つけ、そこに仕掛けを流す。
・隣の人が釣れている位置との潮の向きを比較**し、潮に乗せた釣り方を心がける。
【6】動作・誘い・タイミングが悪い
釣れている人は、無意識に**「誘い」「待ち」「合わせ」のタイミング**が絶妙だったりします。
ウキを見すぎて早合わせになっていたり、逆に遅すぎると針がかりしません。
✅改善策
・釣れている人の動きを観察。
仕掛けをどのくらいの頻度で動かしているかを真似してみましょう。
・ウキが沈んでも焦らない。しっかり引き込まれるまで待つのがコツです。
【7】立ち位置の差
たった数メートルの違いで底の形状や障害物の有無がまるで違うことがあります。
潮の当たる面・影になる場所・障害物の近くなど、魚の付きやすい場所は限られています。
✅改善策
・周囲で明らかに釣れている場所があるなら、一声かけて場所移動をお願いするのも手。
・無理なら、ウキ下や角度を工夫して、より広範囲を攻めてみましょう。
まとめ:釣れない原因は「自分のせい」ではなく「状況の理解不足」
まわりが釣れていて自分だけ釣れないと、「運が悪い」と感じがち。
でも、ほとんどの場合は状況を読む力や、技術の差によるもの。
釣りはスポーツです。
情報収集、観察力、柔軟な対応が釣果を左右します。
焦らず、少しずつ改善していけば必ず釣果はついてきます。
「釣れない理由」を自分の中で1つずつ潰していくことで、次は“釣れる側”になる日も近いでしょう。


