私たちが普段食べている魚の身の部分は「筋肉」 です。
ただし、魚の筋肉は 陸上の動物とは構造が異なる ため、釣り人目線で分かりやすく解説します。
1. 魚の身=筋肉(骨格筋)
魚の可食部の大部分は 「骨格筋」 で構成されています。
これは、人間でいう 腕や脚の筋肉 にあたる部分で、魚が泳ぐために使う筋肉です。
例えば、
- アジやサバの背身(赤身) → 強い遊泳力を持つ回遊魚の筋肉
- ヒラメやカレイの身(白身) → 砂地でじっとしている魚の筋肉
このように、魚の生活スタイルによって筋肉の種類や特徴が変わります。
2. 魚の筋肉は「赤身」と「白身」に分かれる
魚の筋肉には 「赤身」と「白身」 の2種類があります。
これは、魚の 泳ぎ方や運動量の違い によって変わります。
✅ 赤身魚(アジ・サバ・マグロなど)
- 常に泳ぎ続ける回遊魚 に多い
- ミオグロビン(赤い色素タンパク質) を多く含み、酸素をたっぷり使って持続的に泳ぐ
- 酸素を使ってエネルギーを作る(有酸素運動向き)
- そのため、血合いが多く赤黒い身をしている
✅ 白身魚(ヒラメ・カレイ・タイなど)
- じっとしていて、一瞬の動きで獲物を捕る魚 に多い
- 瞬発力を重視し、酸素をあまり必要としない(無酸素運動向き)
- エネルギー源は主にグリコーゲン(貯蔵エネルギー)
- 血合いが少なく、白っぽい身をしている
3. 魚の身の「血合い部分」も筋肉
魚をさばくと、赤黒い「血合い」 があるのを見たことがあると思います。
これは 特に酸素を必要とする筋肉 で、マグロやカツオでは身の大部分が血合いになっています。
血合いは鉄分を多く含み、特有の風味がありますが、時間が経つと酸化して臭みが出やすいため、
新鮮なうちに食べるのがベストです。
【まとめ】魚の身は筋肉!
✅ 魚の身の大部分は「骨格筋」(泳ぐための筋肉)
✅ 「赤身」と「白身」で筋肉の構造が違う(回遊魚は赤身、底魚は白身)
✅ 血合い部分も筋肉の一部で、酸素を多く使う特殊な組織
つまり、釣り上げた魚の身を食べることは、その魚が 海を泳ぎ回るために使っていた筋肉を食べて
いる ということですね!