ヒラスズキの感覚(視覚・嗅覚・味覚・聴覚)とルアーフィッシングのポイント
ヒラスズキ(Lateolabrax latus)は、荒磯でのルアーフィッシングで人気のターゲットですが、
その感覚器官を理解すると、より効果的に攻略できます。
① 視覚(最も重要な感覚)
- ヒラスズキは視覚優位のフィッシュイーター(肉食魚)
- 優れた動体視力 を持ち、波が立つ荒磯でも獲物を捉える
- 色覚は限定的 で、コントラスト(明暗の違い)を重視
- 夜間や低光量時でも視力を活かして捕食するが、ルアーのシルエットや動きがより重要になる
🔹 ルアーフィッシングのポイント
- 波がある環境では、フラッシング(光の反射)を活かせるルアーが有効(ミノー・シンペン)
- 曇天時やナイトゲームでは、シルエットがはっきり出るカラー(ブラック系・ダークカラー)を選ぶ
- 速い動きやS字の軌道を描くルアー(ジャークベイト・ペンシルベイト)に反応しやすい
② 嗅覚(あまり発達していない)
- ヒラスズキは基本的に 嗅覚に頼らず、視覚と波動(側線)でエサを見つける
- ただし、完全に機能しないわけではなく、濁りが強い状況では多少の影響がある
🔹 ルアーフィッシングのポイント
- ワームやエビ系の匂い付きルアーはほとんど効果がない
- むしろ、動きやフラッシングを優先した方が良い
③ 味覚(あまり関係ない)
- ヒラスズキは 「食ってから吐き出すことが多い」
- これは、口に入れた後に食べられるものかどうか判断するため
- ただし、ルアーでも反射的にバイトすることが多いため、味覚は釣果にほとんど影響しない
🔹 ルアーフィッシングのポイント
- ソフトルアー(ワーム)でも、動きが良ければ食いつくが、味や匂いはほぼ影響なし
- 「ショートバイト(浅い食い)」が多いので、フックセッティングは重要
④ 聴覚(波動を感じる能力)
- ヒラスズキは内耳と側線で音(波動)を感じる
- 荒磯に生息するため、 水中音や波の音に影響されにくいが、波動には敏感
- ベイトフィッシュが泳ぐ際に生じる水流を察知する能力が高い
🔹 ルアーフィッシングのポイント
- 強めの波動を出すバイブレーションやミノーは有効
- サイレント(音なし)とラトル入り(音あり)を使い分ける
- 波が強い日はラトル音ありルアー(アピール強め)
- 波が弱い日はサイレント系ルアー(ナチュラルな演出)
【まとめ】ルアーマン向けのヒラスズキ攻略
感覚 | 特徴 | ルアーフィッシングのポイント |
---|---|---|
視覚 | 重要!動体視力に優れる | フラッシング・シルエット重視のルアー |
嗅覚 | ほぼ使わない | 匂い付きルアーは不要 |
味覚 | あまり関係なし | 反射的にバイトするのでフッキング重視 |
聴覚(波動感知) | 側線で水流を察知 | 波動の強いルアー(バイブ・ミノー)を活用 |
ヒラスズキは 「視覚+側線」 を使ってエサを見つける魚なので、ルアーの 動き・シルエット・
波動 を意識すると釣果が上がります!